アール・ダブリュー・シー(RWC)の「itan Egoiste」(アイタン エゴイスト)は、フラッシュメモリを内蔵したヘッドフォン型デジタルオーディオプレーヤーだ。“低音がガツンと体に響く”(同社)というこの製品のインパクトをレビューで確認してみた。なお、今回のレビューはサンプル機を試用したものであることをお断りしておく。
本体にフラッシュメモリはもちろんバッテリーまで搭載したこの製品だが、見た目は何の変哲もない密閉型ヘッドフォン。メモリ容量は256Mバイトで、MP3とWMAの再生が可能。搭載するドライブユニットは40ミリ径で、最大出力は23ミリワット×2となっている。
サイズは155×58×173ミリ、192グラム(電池除く)。ヘッドフォンの左側ユニットには電池ボックス、右ユニットには各種のインタフェースが搭載されている。「デュアルバッテリー」機能を搭載しており、単4形乾電池1本もしくは2本で駆動する。2本セットしたときには最大24時間の連続再生が可能になる。
この電池ボックスには単4形電池が2本入るが、2本入れるときには両方とも+側を上にして入れる。デュアルバッテリー機構を採用した影響だと思うが、電池ボックスは+と−を互い違いに入れる場合の多いので、2本入れるときには向きに注意したい。
右側ユニットにはMP3プレーヤーの各種インタフェースが搭載されており、携帯ゲーム機のようなコントロールパッドには「再生/一時停止」「停止」「早送り」「早戻し」がアサインされている。停止ボタンは長押しで電源のオフ、再生ボタンは電源オンとしても機能する。コントロールパッドの左下にはボリュームダイヤルが用意されており、上方向に動かすと音量アップ、下方向に動かすと音量ダウンとなる。
AUX端子も備えており、付属のマイク付きケーブルと組み合わせればボイスチャット用などのヘッドセットとしても利用できるほか、通常のヘッドフォンとしても利用できる。ちなみに、通常のヘッドフォンとして利用する際には電池を入れなくてもOKだ。
楽曲の転送は簡単。USBマスストレージクラスに対応しているので、USBでPCと接続すればドラッグ&ドロップでファイルの転送が可能だ。Windows DRMにも対応しており、Windows Media Playerを使用して転送すれば、各種の音楽配信サイトで購入した音楽を楽しむこともできる。
本体にはステータス確認などを行うための液晶ディスプレイを搭載しておらず、配置されているキーやボタンも必要最小限。単純に再生を行うだけの製品なので、曲を任意の順番で再生させたい場合には転送前にちょっとした工夫が必要になる。
基本的に再生は「フォルダに入っていない楽曲」「フォルダに入っている楽曲」の順に行われ、各ファイル/フォルダの再生順は先頭の文字で決定される。再生優先順位は数字(0〜9)/アルファベット(a〜z 小文字優先)/日本語(あ〜 JISコード順)となっており、WMAとMP3で同一のファイル名が存在する場合にはMP3が優先される。
ID3タグでの管理ができないのは残念だが、リッピングソフトの中にはリッピング時に「01_」などをファイル名の先頭につけられるものもあるので、そうしたソフトを利用しているユーザーにはとっては、歓迎すべき仕様かもしれない。
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