ISO感度を上げるとシャッタースピードも上げられる。感度が高いということは少ない光でも撮れるということだからだ。でも、デジカメの増感は、少ない光で得られたわずかな信号を電気的に増幅して無理矢理画像を作るので、どうしても絵が荒れる。どのくらいに増感するとどのくらい荒れるかはCCDの性能やカメラメーカーの技術にかかってるので、一概に増感を薦めることはできないが、カメラによってはISO400まで上げてもなんとか使える写真が撮れるし、最近登場したFinePix F10のような高感度をウリにしたデジカメだとISO800まで上げてもそこそこの画質が得られるのだ。
せっかく水族館に来たんだから魚と人を一緒に撮ろう。
パターンは2つ。1つは水槽より室内の方が明るいけれど、フラッシュを焚かないと暗くてだめだな、というとき。
普通に撮ると、ストロボはメインの被写体に合わせた発光量で光る。すると後ろまで光が届かない。これでは意味がない。それに上の写真の1枚目はストロボが写り込んでしまった。
それに比べると2枚目は完ぺき。まずカメラのレンズとストロボの位置を見て、光の真正面に人がくるようにする(そうするとガラス面での反射を防げる)。そしてスローシンクロモードでストロボを光らせる。
普通ストロボを焚くと、それに合わせた速いシャッタースピードになるので、光が届かない距離のものは暗く写ってしまう。スローシンクロモードは、ストロボを焚かなかったときのシャッタースピード(つまりスローシャッター)のままストロボを光らせるという技。すると、手前の人物はストロボの光で明るく写り、それ以外はスローシャッターでちゃんと写るのだ。
その証拠が2枚目。
この技を使うとこんな面白い写真も撮れる。
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