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» 2005年05月18日 02時41分 公開

ケーブルのない“快適さ”――iPodをBluetoothで無線化する「iCombi」レビュー(2/2 ページ)

[渡邊宏,ITmedia]
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ワイヤレスのヘッドフォンからiPodを操作

 本製品はBluetoothによる無線通信を行うため、使用前にヘッドフォンとトランスミッターの同期を行う必要がある。

 左ハウジングに設けられている電源ボタンを長押しすると、右ハウジングの再生ボタンが赤と青に交互に点滅する「同期モード」に入るので、確認できたらトランスミッターをiPodに接続する。その後、再生ボタンの点滅が青のみに切り替われば同期完了だ。同期後にiPodの電源を切っても同期の情報は保持されるが、再生中にトランスミッターを取り外してしまうと情報が失われるので、同期をやり直す必要がある。

photo 再生ボタンが青/赤に点滅している状態が「同期モード」

 同期が完了すれば右ハウジングの操作インタフェースからiPodの操作が行える。操作できるのは「再生/停止」「早送り」「早戻し」「音量調整」となっており、アルバムやプレイリストの切換は行えない。純正の有線リモコンと同等の操作が行えると考えればよい。

 各操作ボタンは十字に配置されており、上から時計回りに「音量UP」「早送り」「音量DOWN」「早戻し」、中央に「再生/停止」とアサインされている。製品の性格上、手探りでボタンを操作することになるのだが、各ボタンは配置されている間隔も開いており、押し間違えることもない。

photo 彼女の人差し指が触れているのは「音量UP」ボタン

 ボタンに対する反応も機敏で操作にストレスを感じることはないが、一時停止後の再生については音が実際に流れるまで一瞬のタイムラグを感じる。次曲や前曲へのスキップにもタイムラグはあるが、一時停止後の再生のほうがその間隔は長く感じる。電送される音楽についてはノイズなどが入ることはなく、一度再生が始まってしまえば快適なリスニングが楽しめる。

 左ハウジングの電源ボタンを長押しすることによって、ヘッドフォン自体の電源を切ることができ、その際には電子音が鳴るので装着したままでも状態を確認できる。電源投入時にも電子音が鳴るが、同期モードに入ったどうかはヘッドフォンを頭から外してボタンの点滅を目で確認するしかない。電源のオン/オフだけではなく、同期モードに入ったかどうかも電子音で知らせてくれれば便利なのだが……。

ワイヤレスの快適さは想像以上

 気になる電波の到達距離だが、試してみたところ見通しのいい室内ならば10メートル近く離れても途切れることはなく、各種の操作も問題なかった。キャンバス地や革製のカバンに入れた状態だとやや到達距離は短くなるが、カバンを電車の網棚に置く、手にさげるといった程度ではまったく問題なかった。

photo カバンに入れっぱなしでもOK

 ただし、無線伝送にBluetoothを使用するため、近くに2.4GHz帯の電波を発する製品(無線LANや電子レンジ)があると再生中の音が途切れてしまうことがある。長くても2秒弱程度の空白が発生するだけで、同期が解消されてしまうほどではないが、快適さは低下してしまう。これはBluetoothを使用する限り避けられない現象なので、利用時に気をつけるしかないだろう。

 実際に本製品を利用して、iPodをカバンの中に入れたままで数日間通勤をしてみたが、「ワイヤレスってこんなに快適だったっけ? 」と新鮮な感覚を味わえた。体にヘッドフォンのケーブルがまとわりつかないというのは、想像以上の“心地よさ”だ。販売価格は1万5800円とiPod用周辺機器としてはやや高価だが、ワイヤレスの快適さを考えると“そう高くもないかな”と思わせる魅力は十分に備えている。

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