NPOの日本ネットワークセキュリティ協会は6月9日、37の企業や団体の協力を得て「インターネット安全運動」を展開すると発表した。インターネットを悪用する犯罪や社会問題が増加するなか、広く一般利用者に向けて、ネット利用の問題意識や安全対策を啓発するのが目的だ。発表会には、「インターネット安全運動」の大使に任命された奥菜恵さんも登場し、任命状の授与式が行われた。
インターネット安全運動は、6月18日から7月18日までの1カ月間の予定。「ネットの安心、身につけよう」をスローガンとして、同協会や協賛各社がシンポジウムやイベント、ガイドブックの配布などを全国40カ所以上で実施する。たとえばマイクロソフトとイオンは、6月18日からイオン品川シーサイドショッピングセンターで「父の日 親子で楽しくインターネット安全体験イベント」を開催予定。特捜戦隊デカレンジャーによる「安全啓発ショー」もある。
また6月18日には、インターネット安全運動のオフィシャルホームページ(http://www.jnsa.org/safety)がオープンする予定だ。ホームページには大使も登場し、「どうしたら安全で、楽しくインターネットを使えるのか。一人でも多くの人に、同じ目線で伝えていきたい」(奥菜さん)。
PCや携帯電話によるインターネット利用者は2004年12月末現在で7900万人を超え、世帯普及率は86.1%に達している。挨拶に立った日本ネットワークセキュリティ協会の下村正洋事務局長は、ネット犯罪の急増を高度成長期の“交通戦争”にたとえ、「自動車の数とともに交通事故が急増した時期があったが、それでも便利なインフラがなくなることはない。問題は、いかに安全で安心なインフラとして定着させるかだ」と訴えた。
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