JEITA(電子情報技術産業協会)は7月25日、2005年6月の民生用電子機器国内出荷実績を発表した。6月の出荷金額は2127億円で、前年比101.7%と19カ月連続のプラス。デジタルオーディオプレーヤーの伸びが顕著だった一方、テレビやDVDビデオ機器は昨年のアテネオリンピック特需の反動でマイナスになった。
分野別に見ると、デジタルオーディオプレーヤーが牽引する形で音声機器が2カ月連続のプラス。出荷金額は165億円で、昨年同期比106.4%となっている。映像機器は、薄型テレビなどが好調に推移したものの、CRTカラーテレビやDVDプレーヤーのマイナス傾向が響き、1256億円(前年比99.8%)と24カ月ぶりのマイナスとなった。
とくにカラーテレビ全体の出荷台数は、昨年同月にアテネオリンピック開催直前の駆け込み需要があったこともあって前年比90.2%(63万1000台)にとどまり、全体としては9カ月ぶりのマイナスだった。なお、テレビの台数ベースの構成比は、液晶が51.2%、CRTは43.1%、PDPが5.7%となっている。
DVDレコーダーを含むDVDビデオ機器は、前年比96.3%(59万5000台)と数値を公表し始めた1999年1月以来、初めてのマイナスになった。これも「アテネオリンピック需要の反動と普及率が高くなったこ)は、同106.4%(36万3000台)と引き続きプラス傾向にあり、とくに録再機の83%を占めるHDD内蔵型は前年116.8%の30万1000台と好調を維持している。逆に再生専用機は前年比83.7%と4カ月連続のマイナスだった。
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