シャープは9月29日、ハイビジョン放送の2番組同時録画に対応したHDDレコーダー「DV-ARW15」など新製品4機種を発表、10月24日より順次販売すると発表した。発表されたのは「DV-ARW15」のほか、「DV-ARW12」「DV-AR12」「DV-AR11」で、いずれも価格はオープン。実売想定価格はそれぞれ18万円前後/16万円前後/13万円前後/11万円前後。
DV-ARW15/12は、地上デジタルチューナーとBSデジタル/110度CS/地上デジタルの3波対応チューナーを搭載し、地上デジタル放送の2番組同時録画を可能としたレコーダー。アナログチューナーも備えており、地デジ/地デジはもちろん、地デジ/BS、地デジ/CS、地デジ/アナログなどの2番組同時録画も行える。
同社製レコーダーはハードウェアエンコーダチップを独立して搭載せず、画像処理エンジン「T3エンジン」がMPEG-2エンコード処理を行うが、このT3エンジンは第5世代に進化した。チップサイズ縮小のほか、録画処理能力が2倍に向上したことによって、ハイビジョン放送の2番組同時録画処理が可能になったという。
DV-ARW15/12の最も大きな違いはHDD容量。DV-ARW15は500Gバイト、DV-ARW12は250GバイトのHDDを搭載する。500GバイトのHDDを搭載することによって、DV-ARW15は地上デジタル(HD)のコンテンツを約63時間録画することが可能になっている。そのほか、DV-ARW15は同軸デジタル入力を備えるほか、14ビット/216MHzという高速な映像DACを搭載する(他の3製品は10ビット/74.25MHz)。
同社では、地上デジタル放送の視聴可能世帯が2005年度末には2700万世帯にのぼることを受け、「これからはハイビジョンで2番組同時録が当たり前になる」と分析。加えて、VHSからの移行ユーザーがもつ“デジタル放送はむずかしいもの”というイメージをぬぐい去るために、いくつかの工夫を新製品に搭載した。
「瞬速起動」モードもそのひとつで、このモードに設定しておくと、電源がOFFの状態でも、リモコンのEPGボタンを押せば約1秒で本体が起動し、EPGが表示される。瞬速起動モードはEPGのほか、HDDに録画してある番組の再生や録画の開始についても有効で、朝の忙しい時間や急な番組予約にも対応できる。
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