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「IntelとMSは間違っている」――Blu-ray陣営のDellとHPが反論

» 2005年09月30日 12時43分 公開
[ITmedia]

 「IntelとMicrosoftのBlu-ray Disc(BD)に関する認識は間違っている」――DellとHewlett-Packard(HP)は9月29日、IntelとMSが26日に発表した、HD DVDを支持するリリース文の内容が不正確だと指摘し、BDはHD DVDよりも優れていると主張した。

 DellとHPは、BDの推進団体・Blu-ray Disc Associationの幹事会社。両社は、IntelとMSがHD DVD優位の根拠として挙げた、容量や双方向性、互換性など5項目に関して「誤りがある」とし、以下の通り反論している。

- IntelとMSの主張 DellとHPの反論
容量 立ち上げ時のBD-ROMディスクは25Gバイト。HD DVDは30Gバイトで高容量 BD-ROM、BD-R、BD-REとも発売時から50Gバイトが可能。30GバイトのHD DVDよりもストレージ能力は高い
付加機能 各種機器にコンテンツをコピーする「マネージドコピー」機能がある マネージドコピーは著作権保護技術の1つで、HD DVD規格固有の機能ではない
ハイブリッドディスク HD DVDは、HD映像とDVD用映像を両方格納できる BDは、HD映像とDVD用映像両方を片面に格納できる初めての規格
DVDとの互換性 HD DVDはDVDと互換性があるため、ノートPC向けのスリムなドライブの開発が容易 BDもHD DVDと同様、赤色レーザーを追加すればDVD再生に対応する
双方向性 HD DVDはインタラクティブ機能仕様「iHD」で優れた双方向性を提供する BDは「iHD」より高機能な「BD-Java」を搭載している

 HPは「BDは、PCユーザーの観点から見てもすべての面で優れた規格。MSやIntelの発表が、業界の大多数の企業や消費者調査の結果と異なることに驚きを覚える」とコメントしている。

 デルは「BDはコンピュータユーザーのニーズを満たし、家電、PC、ゲームを包括する規格として、革新と成長をもたらすスタンダードである」などとしている。

 反論リリースの日本国内での配布を担当したソニーは「われわれの見解も、DellやHPと同じだ」とコメントしている。

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