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「アビエイター」が大本命とされていた第77回アカデミー賞レースで大逆転。作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の4部門を制したクリント・イーストウッド監督による重厚な人間ドラマ。
ロサンゼルスのダウンタウンで疲れたボクシング・ジムを経営する昔気質のトレーナー、フランキー(イーストウッド)。だが選手を大切にするあまり、リスクの高いタイトル・マッチには出場させないため、有能なボクサーはみな彼の元を去っていく。そんなある日、31歳の女性、マギー(ヒラリー・スワンク)が弟子入り志願にやってくる。フランキーにとって女性ボクサーの育成など眼中にはなかった。見かねたジムの雑用係のスクラップ(モーガン・フリーマン)が練習場を与えると、熱心に練習に打ちこむマギー。やがて貧しい生活をしながらも、練習に励む彼女のハングリーさに、フランキーはトレーナーを引き受けることに。メキメキと頭角を現したマギーは、初試合で見事なKO勝ちを収める。ボクシングを通して互いに理解を深めていくマギーとフラキー。だが、2人に思わぬ悲劇待ち受けていた。
前作「ミスティック・リバー」に続き、生と死を見つめた75歳イーストウッド御大の入魂作。娘と絶縁状態のフランキーと、貧しいトレーラー暮らしから抜け出そうとするマギーがボクシングを通じて絆を深め、やがて父娘のような関係を築いていく。前半はパワフルな試合のシーンに胸躍らせる、想像もつかないほど深刻な後半は涙なしでは見ることができない。「ボーイズ・ドント・クライ」以来となる2度目のオスカーに輝いたヒラリー・スワンクは撮影前の3カ月間、世界チャンピオンを育てたトレーナーの下でみっちり特訓を積み、スタント抜きでハードなボクシングシーンを演じ切っている。またモーガン・フリーマンがいぶし銀の演技を披露し、アカデミー賞4度目のノミネートにして念願のオスカー初受賞を果たした。
2枚組の通常版DVDにはイーストウッド、スランク、フリーマンが揃った豪華座談会やメイキングなどを収録。このほかブックレット、全20曲収録のオリジナル・サントラCDを封入した3枚組の「3−Disc アワード・エディション」も同時リリース。こちらは撮影風景、スワンクとフリーマンの来日記者会見・ジャパンプレミアの模様、そして43年ぶりに来日したイーストウッドへのインタビューなど、日本版のみの貴重な映像特典を収録している。
関連サイト:http://www.md-baby.jp/(公式サイト)
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