iRiverブランドの携帯音楽プレーヤーを手がける韓国のReigncomは、ワイヤレスインターネット規格「WiBro」をベースにし、ゲームにフォーカスした携帯マルチメディアプレーヤーに取り組む予定だ。同社が11月7日、明らかにした。
WiBroは最高時速60キロで移動しているデバイスから、およそ1キロ先まで約3Mbpsの転送速度でデータを送信することができる。WiBroは別のワイヤレスインターネット規格WiMAXと同じ基本技術をベースにしており、これら規格はいずれもIEEE802.16ファミリーに属する。WiBroと比べてWiMAXは信号の到達距離が長いが、移動中の通信はWiBroの方が優れている。
WiBro開発は韓国の電機・通信企業が主導しており、今月同国の釜山で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の会合で同規格のデモが予定されている。韓国では来年、商用WiBroネットワークがスタートする見込みで、Reigncomの携帯プレーヤーはだいたいそれに合わせて投入される。
Reigncomは韓国最大のキャリアKT Corp.と協力してこのプレーヤーに取り組み、2006年8月の立ち上げを視野に入れていると話す。それ以上詳しい情報は公表されていない。
韓国政府は2011年までにWiBroネットワークの加入者が900万人になると見込んでいる。同国の2003年時の人口は4800万人。
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