「見たいと思わない。その理由は?」という質問については、70.6%が「画面の小ささ」、42.9%が「バッテリーがもたないから」、37.3%が「動画の入手(転送)が面倒だから」をその理由として挙げた。もちろん、動画再生ができるプレーヤーを所有してないというユーザーもいる(19.4%)が、「興味がわかない」というユーザーも34.1%存在した。
動画プレーヤーとしては最大級の液晶を搭載するPSPでも、そのサイズは4.3インチ(480×272ピクセルのワイド液晶パネル)。手のひらにのるようになサイズの機器に搭載されている液晶画面では、迫力ある映像を楽しむことは難しいということか。また、バッテリー駆動時間もユーザーにとっては不満要素のようだ。
ここまでの意見を総合してみると、「興味はあるものの様子見」というユーザー像が浮かび上がってくる。そこで今後どのような機能や要素を望むか尋ねてみた。最も多かった要望は「PCと接続してHDDに蓄積された録画を持ち出せる」で63.5%。「HDDレコーダーに録画した番組を持ち出せる」が47.7%、「液晶の大型化」が36.2%と続く。画面サイズについては「見たくない理由」にも挙げられていたが、最大の希望は“コンテンツを簡単に入手したい”ことに尽きるようだ。
アンケートでは、最後に「携帯プレーヤーで動画を見る」という行為について自由に語ってもらった。
“ながら見”ができないことや、エンコードの手間、外出先でわざわざ録画した映像を見る必要性が感じられない、など否定する意見もかなり見られたが、全体としては「可能性はあるが、課題も多い」という論調が多かったようだ。
「ニュースや情報番組などは携帯プレーヤーで見る気になるが、臨場感が大切なものを見る気にはなれない」「テレビのエアチェックができれば最高。深夜番組を次の日の朝、電車内で見れたらうれしい」「ニュース番組をポッドキャスト風に配信してくれたら絶対見ます」「コンテンツの普及が必要。米iTunes Music Storeのように人気ドラマの翌日配信が行われれば」
携帯プレーヤーで楽しみたいコンテンツとしては、ニュースや語学教材、プロモーションビデオ(ミュージックビデオ)などを上げる声が多く、やはり移動中の電車内や寝る間際など、ちょっとした空き時間に使いたいという意見が目立った。「いかに手軽感があるか、だと思います」
電車内での視聴については、隣席からの“のぞき込み”もかなり気になる様子。「映像は周囲へのプライバシーが保たれないので、外出先では使いたくない」。携帯電話に採用されているのぞき込み防止の液晶や、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などの採用を望む声もあった。
“コンテンツを携帯できるデバイス”として携帯プレーヤーを評価する声もあった。「“コンテンツを携帯できる”という視点が重要。車内や外出先、友人宅でも、思い立ったときに人へ映像を見せることができれば、広がるものがあるはず」「VHSテープやDVD-Rを持ち運ぶより便利な気がする」
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