ITmedia NEWS >

“DIATONE復活”第1弾は1本105万円のフロア型

» 2005年12月20日 16時54分 公開
[ITmedia]

 三菱電機エンジニアリングは、DIATONEの復活第1弾となる高級スピーカーシステム「DS-MA1」を発表した。専用工房によるハンドメイド方式のため、販売台数を限定した受注生産方式を採用。注文は同社サイトで受け付ける。価格は1本105万円。

photo 「DS-MA1」。30センチコーン型(低音ユニット)、7.5センチドーム型(中音用)、3センチリングラジエータ型(高音用)を使用した3Wayバスレフ型フロアスピーカーだ

 DIATONEは、1946年のフルレンジスピーカー開発とともに誕生し、オーディオファン層に支持されたプランドだ。しかし、同社は1999年に民生用オーディオスピーカーから撤退。最近では液晶テレビ「REAL」やカーオーディオ製品のスピーカーとして一部が使用されているだけとなっていた(関連記事)。

 復活第1弾となる「DS-MA1」は、3Wayバスレフ式のフロア型スピーカーだ。中・高域ユニットには、伝統のピュアボロン振動版を採用し、「従来の2倍の広帯域再生が可能になった」(同社)。音場解析による形状のフロントロードを使用したフロントロード・ダイレクトラジエーター(FLDR:Front Load Direct Radiator)方式により、自然でリアリティのある中・高音域再生が可能になったという。

 一方の低音ユニットにはアラミッドクロスコーン振動板を採用。バスレフ方式により音の量感と反応の速さを両立させる。また、全ユニットにネオジウム磁石を採用。磁気回路から発生する高調波ひずみを低減させる「ADMC」(Advanced Magnet Circuit:低ひずみ磁気回路)と合わせ、ひずみの少ない再生を可能にした。定格インピーダンスは6オームで、最大入力は180ワット(JEITA)。再生周波数帯域は35〜8万Hz。

 バッフルおよび裏板には、振動減衰特性に優れるピアノ響板材であるスプルース・ランバーコアを多層化して使用。エンクロージャーはアメリカンチェリー突版にウレタン着色で仕上げた。外形寸法は、450(幅)×1096(高さ)×420(奥行き)ミリ。重量は1本あたり73キログラム。砲金製インシュレーター4個が付属する。

 同社によると、「DS-MA1」は専用の「ダイヤトーン工房」で、ハンドクラフトにより一台一台製作するため、製造台数を限定した受注生産方式を採用したという。標準的な納期は「受注後3カ月」。なお、インターネット直販のため、DS-MA1を店頭で見ることができないが、同社では東京および京都に試聴室の設置を予定している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.