“Everio”では、4Gバイトマイクロドライブを採用した着脱型HDDタイプのMCシリーズと、1.8インチHDDを内蔵したMGシリーズを展開している。前者は初代Everio「GZ-MC100/200」を筆頭に、現在は3CCD搭載の「GZ-MC500」が代表格だ。一方のMGシリーズは、静止画撮影品質にこだわった「GZ-MG70」と、LEDビデオライトや光学15倍ズームが売りの「GZ-MG40/50」が発売されている。
従来機種の「GZ-MG70」と「GZ-MG40/50」とでは、CCD性能に差があり、前者は1/3.6型212万画素、後者は1/4.5型133万画素を採用していた。しかし、今回の「GZ-MG77」と「GZ-MG67」では、性能面は基本的に同じで、ともに1/3.9型218万画素CCDを搭載する。有効画素数は動画撮影時で123万、静止画撮影時で200万だ。
大きな相違点は内蔵HDD容量で、「GZ-MG77」は30Gバイト、「GZ-MG67」は20Gバイトとなる。ほかはカラーリングが異なる程度で、「GZ-MG77」ではクリアシルバー、プレミアムブラックと落ち着いた色を揃えたのに対し、「GZ-MG67」はフローラルピンク、アクアブルー、ハーブグリーンとパステル系の配色だ。今回使用したのは、アクアブルーの「GZ-MG67」である。
本体は幅68×高さ69×奥行き109ミリと、ほかのGZ-MGシリーズ製品とほぼ同じサイズ。質量は370グラム(撮影時430グラム)と、「GZ-MG70」よりは20グラム軽いが、「GZ-MG40/50」よりは50グラム重い。また、光学ズームが10倍、LEDライトはなくフラッシュを内蔵という点では「GZ-MG70」と同じだが、レンズは「GZ-MG40/50」と同様にF1.2と明るめのレンズを採用し、最低照度は15ルクスとなっている。
モニター部は2.7型クリアブライト液晶で、解像度は11.2万画素と変わらないが、ワイド(16:9)画面へ変更された。従来モデルでも16:9ワイドへの切替は可能だったが、ワイド撮影が標準になったといえる。ただし、静止画モードでは16:9解像度での撮影はできないので、モニター上で見る場合は左右に黒帯のついた状態となる。
動画記録に関しては、ある意味で大きな変更が行われた。これまでのEverioでは全モデルとも、エコノミー(映像のみで約1.5Mbps)、ノーマル(4.2Mbps)のみ可変ビットレート(VBR)で、ファイン(5.5Mbps)、ウルトラファイン(8.5Mbps)では固定ビットレートでエンコードしていた。しかし、今回の「GZ-MG67/77」では全モードともVBR化されている。
操作ボタン類の配置にも少し変更が加えられた。液晶を開いた部分にカーソルボタンを配置していた従来のGZ-MGシリーズとは異なり、GZ-MCシリーズと同様のスティックコントローラを採用。液晶画面の左側へ配置した。
また、スティックの下に配置されたボタンは、撮影時にはHDD残量やバッテリーステータス(撮影可能時間)の表示に使うほか、再生時にはインデックス表示の切り替えを行う。「バッテリ残量」ボタンは、従来は「インフォ」ボタンと同じだったが、この「GZ-MG67」では「インフォ」は「フラッシュ」ボタンと兼用になっている。
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