Macworldでの基調講演など、いつもなら主要製品の発表は後半にまとめて紹介するジョブズ氏だが、今回はいきなり本題へと入った。従来のPowerPC路線を捨て、インテルCPUへの移行を発表した同社。すでに1月初旬のMacworldで2製品(MacBook ProとiMac)のインテルCPUへの移行を発表し、発表日に出荷が行われた新型iMacと合わせ、今回の製品発表会のタイミングで「MacBook Pro」の出荷も始まったという。すでに1000種類のアプリケーションが、PowerPCとインテルCPUの2つのプラットフォームにネイティブ対応するというユニバーサルバイナリに対応しており、着々と移行の準備が進んでいることを報告した。そして同氏は、インテルプラットフォーム製品の第3弾となるのがMac miniであることを明かした。
ジョブズ氏はプレゼンテーションのスライドで、新型Mac miniで採用されるCPUはシングルコアのIntel Core Soloであると紹介した。デュアルコアCPUのCore Duoに比べればパフォーマンスで見劣りするが、それでも従来のPowerPC G4を搭載したMac miniに比べ、2.5〜3.2倍のパフォーマンス向上が図られているという。さらにCore Soloだけでなく、上位版としてCore Duo搭載モデルも用意しており、こちらは従来比で4.8〜5.5倍の性能向上が期待できることをチャートで示した。
新型Mac miniの強化点はCPUだけにとどまらず、背面のコネクタなどにも工夫が見られる。まずネットワークポートがギガビットLANをサポートしたこと、光デジタル音声出力(5.1ch)への対応、USBポートが従来の2基から4基へと拡張され、キーボード以外の周辺機器をつなぎやすくなったことが挙げられる。またジョブズ氏は「非常に動作音が静かなのも特徴だ」とも付け加える。
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