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1933年に製作された特撮モンスター映画の金字塔「キング・コング」を「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督が、映画史上最高額の2億700万ドル(248億円)という破格の製作費をかけてド派手にリメイクしたアドベンチャー大作。
1933年、大恐慌の嵐が吹き荒れるアメリカのニューヨーク。映画監督のカール(ジャック・ブラック)は、再起をかけた最新作の主演に街で路頭に迷っていた売れない女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)を起用する。カールは海図にない幻の島、スカル・アイランド(髑髏島)の地図を偶然手に入れ、誰も観たことがない冒険映画をそこで撮りたいと考えていた。そして、アン、脚本家のドリスコル(エイドリアン・ブロディ)を従えて、ベンチャー号で出港し、遂に霧に包まれた孤島に到着。島に上陸し、撮影を開始した一行は、得体の知れない野獣の唸り声を耳にする。そこでは不気味な原住民による神秘的な儀式が行われており、捕らえられたアンが生贄にされてしまう。その時、アンの前に原住民が神と崇める巨大なキング・コングが姿を現した!
ピーター・ジャクソンが9歳の時にオリジナル版を鑑賞して驚愕し、のちに映画監督になろうと決意したというだけあって、コングに対する愛情と思い入れは人一倍。3時間を越える壮大なスケールでグイグイと引き込まれる。
初代コングはストップモーション、1976年版はリック・ベイカーによる着ぐるみ、今回は「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役アンディ・サーキスが特殊スーツを着て演じた動きをモーションキャプチャーしたCGキャラクターだ。ほかにも恐竜やら、ムカデのでかいのやら、ありとあらゆるクリーチャーが大挙登場。どこか「ロード〜」を思わせる前半の孤島でのシーンは、ジャクソン監督の真骨頂で、ブラキオサウルスの大群に襲われる映画クルーに、Tレックスとコングのバトルなど、その迫力は映画史上屈指といえるクオリティ。後半もコングがニューヨークの街を踏み潰し大暴れ。さらにエンパイア・ステート・ビルでのシーンには号泣と、これでもか、というほどに見せ場の連続。
ヒロインは「ザ・リング」のナオミ・ワッツ、今回もいい悲鳴出してます。映画を撮るためなら命をも懸ける執念のオタク系映画監督役を「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラック。ヒロインと恋に落ちる脚本家を「戦場のピアニスト」の演技派エイドリアン・ブロディが演じている。
1枚組の通常版と、メイキングやインタビューなど3時間を越える豪華映像特典とスカル・アイランドの設定・生物の生態などを徹底解説した解読本を封入した2枚組のプレミアム・エディションでリリース。
贅をつくした映像に、「美女と野獣」的ラブストーリーとしての完成度、オリジナル版に対するリスペクト……、あまりのサービスぶりに観終わったあとは疲労困ぱい。文句なしの娯楽超大作を見逃すな!
関連サイト:http://www.kk-movie.jp/top.html(公式サイト)
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