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パイオニア、「カロッツェリアχ」シリーズにデジタルプリアンプなど9点を追加

» 2006年03月15日 20時18分 公開
[ITmedia]

 パイオニアは3月15日、同社のカーオーディオシステム「カロッツェリアχ(エックス)」シリーズにユニバーサルデジタルプリアンプ「RS-P90χ」など新製品9点を追加した。RS-P90χは4月中旬の発売で、価格は26万2500円。

photo 「RS-P90χ」(左)、「RS-D7χIII」(右)

 車内音響特性の乱れを補正するイコライザーなどのデジタル信号処理や、各スピーカーユニットに最適な再生帯域を与えるクロスオーバーネットワークの分割に「FIR(有限インパルス応答)フィルター」を採用。位相制御が自由で、演算誤差が少ないデジタル信号処理が可能となった。また、膨大なDSP演算処理を行うFIRフィルターにアナログ・デバイセズ製の高性能DSP「SHARC」を3基搭載し、さまざまなパワーアンプとの組み合わせることによってフルデジタルシステムに匹敵する高音質システムの構築が可能になったという。

 「RS-D7χIII」は、振動やノイズに強い高信頼性のCDメカニズムを搭載したチューナー内蔵のCDトランスポート。デジタル信号処理回路にサウンドマスタークロック回路を2基追加しており、ジッター成分を大幅に排除することができる。前面パネルはヘアライン処理をほどこしたブラック基調のアルミ素材で、表示ディスプレイには白色有機ELディスプレイを採用、高級感を高めるとともに視認性を大幅に向上した。キーイルミネーションに白色LEDとオレンジLEDの2色から、車内環境や雰囲気にあわせて選択できる。また、専用にチューンアップされた電源用ラインフィルター「RD-7X」が用意される。

photo 「TS-T10RS」(左)、「TS-M10RS」(左)、「TS-W10RS」(下)

 「TS-T10RS」はアルミ製28ミリのデュアルアークリングダイアフラムを採用したツィーター。真鍮を高精度で削り出したイコライザーを採用しており、サイドローブを低減。優れた指向特性を実現している。

 「TS-M10RS」は130ミリ口径のミッドバス、「TS-W10RS」は200ミリ口径のサブウーファー。パルプをベースにさまざまな繊維からなる振動板を採用し、素材固有の特性が少なく原音に限りなく忠実な再生を実現している。優れた高音質再生を可能とする「ハイ・トランジェント・ショートヴォイス」回路を搭載するほか、磁気回路をアルミダイキャストフレームの裏面から保持し、振動をフレーム全体で受け止める新開発の「フルバスケットフレーム」を採用した。

 「CD-AD601χ」(6メートル)、「CD-AD201χ」(2メートル)は、カロッツェリアχシステムの各ユニットをつなぐ専用タイプの光デジタルケーブル。217芯マルチコアを採用し、ケーブル内で発生するジッター成分を大幅に低減しているという。また、TS-T10RSとTS-M10RSの性能を最大限に発揮させる2ウェイパッシブクロスオーバーネットワーク「UD-N10RS」も用意されている。

 新製品9点の一覧は以下の通り。

型番 製品概要 価格 発売時期
RS-P90χ ユニバーサルデジタルプリアンプ 26万2500円 4月中旬
RS-D7χIII システムコントロールチューナーCD 21万円 4月中旬
RD-7χ パワーラインフィルター 3万6750円 4月中旬
CD-AD601χ 光デジタルケーブル(6メートル) 3万1500円 4月下旬
CD-AD201χ 光デジタルケーブル(2メートル) 2万1000円 4月下旬
TS-T10RS 28ミリトゥイーター(2個1組) 5万2500円 4月中旬
TS-M10RS 130ミリミッドバス(2個1組) 5万2500円 4月中旬
TS-W10RS 200ミリサブウーファー 6万3000円 4月中旬
UD-N10RS 2ウェイパッシブクロスオーバーネットワーク(2個1組) 2万6250円 4月中旬

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