映像も音楽も強烈！ 暴力と欲望が渦巻く刺激的な世界――「シン・シティ」：新作DVD情報
シン・シティ プレミアム・エディション
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フランク・ミラーが1991年に発表した「シン・シティ」は従来のアメコミとは一線を画し、そのシャープな魅力で熱狂的ファンを獲得した。「スパイ・キッズ」「デスペラード」などで知られるロバート・ロドリゲス監督もその1人。原作コミックにとことん惚れ込み、映画化を拒むフランク・ミラーを原作のイメージを損なわないことを条件に口説き落とし、映画化にこぎつけた。殺人の汚名を着せられたアウトロー、罪を逃れるために整形し闇に潜む殺人犯、権力者を敵に回した狭心症を患う刑事……。孤独な男たちの愛と戦いの日々が3話オムニバスで綴られる。
【エピソード1】 獣のような巨体と醜い顔とは裏腹に純真な心を持つ前科者のマーヴ（ミッキー・ローク）。そんな彼を唯一愛してくれた天使のような高級娼婦ゴールディ（ジェイミー・キング）と一夜をともにするが、その夜、眼鏡をかけた異様な男ケビン（イライジャ・ウッド）が部屋に侵入し、ゴールディを殺害。容疑者となったマーヴは真犯人を追ってシン・シティを駆け巡る。ついにアジトを突き止めるが……。果たしてケビンの正体とは！？ そしてケビンを操る権力者とは！？
【エピソード2】 かつてはヒーローだったが、今や女と酒に溺れる堕落刑事のジャッキー・ボーイ（ベニチオ・デル・トロ）が、娼婦たちの自治区オールド・タウンへと繰り出すが、娼婦から相手にされず大暴れ。そんな彼を、オールド・タウンの用心棒ミホ（デヴォン青木）が殺害。警官殺しが明るみに出れば、警察とオールド・タウンの協定は崩れてしまう。かつて殺人を犯したドワイト（クライヴ・オーウェン）は、元恋人でオールド・タウンのリーダー、ゲイル（ロザリオ・ドーソン）のピンチを救うべく、闇から姿を現し……。
【エピソード3】 初老の刑事ハーティガン（ブルース・ウィリス）は、悪徳政治家の息子でロリコン殺人鬼のロアーク・ジュニア（ニック・スタール）を追跡。ジュニアを痛めつけ、犠牲になりかけていたナンシー（ジェシカ・アルバ）を救出する。ところが、逆に罪を着せられ、投獄されることに。時は過ぎ、唯一楽しみだったナンシーからの手紙が突然、途絶えた。彼女の身を案じたハーティガンは出所後、ストリップ・バーで踊るナンシーと再会を果たす。そんな彼を黄色い皮膚の男、イエロー・バスタードが狙っていた！奴の正体は果たして！？
原作者のフランク・ミラーが共同監督に名を連ね、ロドリゲスの朋友クエンティン・タランティーノもゲスト監督して参加。ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェンら、それぞれのパートを担う3人がクールでカッコイイ！ そしてベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッドの怪演に、ジェシカ・アルバ、ブリタニー・マーフィーらイケテルお姉さまたちの顔合わせも贅沢！
陰影がハッキリしたモノクロ映像に、赤や黄色を部分的に使ったユニークな色使いは原作コミックそのまま。さらにロドリゲスは原作の絵と全く同じ構図で俳優を撮影するというこだわりを見せる。またコミックの特徴であるハードなバイオレンス＆セクシーシーンは、R15指定がつくほど過激な仕上がりだ。
DVDはスタンダード・エディションとプレミアム・エディションの2種類でリリース。スタンダード・エディションはロドリゲスとミラー、特別監督のタランティーノ、主要キャストのインタビューや撮影の裏側を追ったメイキング、イエロー・バスタードなど名キャラの特殊メイク紹介などを収録。特典ディスク付きのプレミアム・エディションは映画化をフランク・ミラーに納得させるまでのいきさつやコミック作家ミラーの紹介、タランティーノの演出について、衣装や小道具の徹底解説など、さらにディープな「シン・シティ」ワールドを堪能できる。
至る所に張り巡らされた伏線、暴力の嵐、悲しきロマン、モノクロなのに、やけに五感を刺激する映像とストーリーはハマったらやばい。何度観ても新たな発見がありそうな超刺激的な犯罪アクション！ 見るべし。
関連サイト：
http://www.sincity.jp/index2.html（公式サイト）
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