シャープ「インターネットAQUOS」は、同社が初めて“AQUOS”ブランドを冠して発売するPCだ。採用するディスプレイは、同社の家庭用液晶テレビ「AQUOS BD」シリーズのフル機能をそのままに、PC連携用のコントロール端子を追加したもの。つまり“AQUOS”そのものであることが何より大きな特徴だ。
本シリーズはPC本体がスペック別に2モデル、ディスプレイをサイズ別に2モデルを組み合わせて計4モデルを用意する。PC本体はデジタル放送の視聴・録画にも対応する「PC-AX100M」、地上アナログ放送にのみ対応する「PC-AX50M」が、ディスプレイはダブルデジタルチューナー搭載の37V型モデル「LD-37SP1」とシングルデジタルチューナー搭載の32V型モデル「LD-32SP1」をラインアップする。今回の評価機は最上位構成となる「PC-AX100M」と「LD-37SP1」の組み合わせとなる「37-Dタイプ」と呼ぶモデルになる。また本記事では本機の性格を考え、ディスプレイはテレビと置き換えて表現する。
まず目を引くのはそのデザインだ。テレビとともに設置することが意識された本体は、縦置きスタンドが標準で備わる縦置きスタイルを採用する。DVDドライブ部はスロットインタイプであり、前面端子はカバー内にあることもあり、やはりPCに見えない外見だ(最近のリビングルーム設置を想定するPCは総じてこのように感じてしまうが)。無線仕様のキーボードも同一のカラーリングを採用するトラックボール内蔵のものが付属する。なお、本機の旧モデルに相当するMebius TXシリーズ(関連記事参照)は家庭用AV機器ふうのデザイン(横幅も、よくあるAV機器サイズの430ミリ)を採用していたが、今回は若干おもむきが変わっている。また、スタンドを取り外してTVラックなどに横置きで設置することも可能だ。
PC本体の主なスペックはデュアルコアCPUのIntel Core Duo T2300(1.66GHz)に1GバイトのDDR2 SDRAM(512Mバイト×2)、グラフィックス機能はIntel 945GM内蔵、HDDは500Gバイト(250Gバイト×2)となる。Intel Core Duoやメーカー製PCとしては大容量のメモリとHDDを標準で実装し、インターネット・PC利用、TV機能の活用も快適にこなせるスペックを備える。
TV機能は、デジタル放送とアナログ放送に対応するTVチューナーカードを内蔵する。光学ドライブは次世代メディアを除く全てのDVDへの書き込みに対応し、トレー開閉なしにスマートに使用できるスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを採用する。このドライブはノートPCに多く採用されるスリムタイプのもので、書き込み性能は現在最速のものと比較すると控えめだが、それでも8倍速DVD-R記録、5倍速DVD-RAM記録に対応する。実用面で大きく不便を感じることはないだろう。
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