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新型防水Xactiの実力チェック――三洋電機「DMX-CA6」レビュー(1/3 ページ)

» 2006年09月05日 15時01分 公開
[永山昌克,ITmedia]

 デジタルカメラと呼ぶには形が風変わりだし、ビデオカメラと呼ぶには機能がシンプルだ。静止画メインなのか、動画メインなのか、きっちりカテゴライズするのが難しい。そんなボーダレスなカメラが三洋電機の縦型「Xacti C」シリーズである。

 そもそもは静止画と動画の両方を高画質でSDメモリーカードに記録する“デジタルムービーカメラ”として、2003年に一号機「DMX-C1」が登場。以来、CCDの画素数アップや液晶の大画面化、ボディの薄型軽量化などの改良を重ねてきた。

 そして、型番にCが付くモデルとしては6代目となるのが、この「DMX-CA6」である。昨年11月発売の「DMX-C6」をベースにしながら、JIS保護等級4相当の生活防水機能を新搭載。なぜ防水という付加価値を盛り込んだのかは、インタビュー記事で紹介したとおりだ

三洋電機「DMX-CA6」。バッテリーやSDメモリーカードを含めた使用時重量は約174グラム

愛嬌のあるラウンドボディ

 初めてDMX-CA6を見たときには、たまごっちのような丸っこいデザインには面食らった。搭載というより、ボディ側面に乗っかっているような可動式モニタを開くと電源が入り、液晶が点灯する。起動時間は約1.3秒。起動の仕方は従来の縦型Xactiと同じなので、すぐに分かったが、どこを持ってどう構えればいいのか。戸惑いと驚きを覚える個性的なフォルムだ。

 従来機DMX-C6に比べた場合、ボディの幅がやや厚くなり、高さが少し短くなった。そのためグリップと呼べるものがなく、指を支えるスペースが狭い。右手でボディの下半分を握ろうとしても、私のような大きな手だと小指が余ってしまう。そこで、ボディを上から覆うようにつかむ自己流の構え方を編み出した。ズームスイッチや撮影ボタンが少々押しにくくなるが、適度な厚みと曲面が手になじむ。あるいは片手ではなく両手を使い、手のひらを合わせて間にカメラを挟むように支えるのもアリかもしれない。小型軽量ボディなので、多少変則的な構え方をしても苦にはならない。

 とはいえ素直にボディの下を持つのが、取扱説明書による正しいホールドスタイルである。グリップ感は万全とはいえないが、付属グリップベルトを利用すれば手荒にカメラを振り回しても、落っことすことは多分ない。

左がDMX-CA6で、右が従来機DMX-C6。DMX-CA6は携帯中も液晶が表向きになるが、表面に強化素材が張られているので、キズは付きにくい
DMX-C6(右)に比べて厚みが増し、背が低くなった。DMX-CA6(左)は底面が丸く、実際はこのように自立はしない。これらの製品写真では後ろから支えている
液晶は、DMX-C6(右)の2インチ約21万画素の低温ポリシリコンTFTから、DMX-CA6(左)では2インチ約8.6万画素のアモルファスシリコンTFTに変更。精細感はダウンしたが、暗所でも明所でもまずまずの視認性を維持
これまでの一般的なストラップを改め、手のひらに通すタイプの新型グリップベルトが付属する
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