日立製作所は9月26日、60V型のフルハイビジョンパネル搭載機を含むプラズマテレビ3機種を発表した。11月中旬から順次発売する予定だ。フルハイビジョンのプラズマテレビは同社初となる。
型番 | W60P-XR10000 | W50P-HR10000 | W50P-H10000 |
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画面サイズ | 60V型 | 50V型 | 50V型 |
パネル解像度 | 1920×1080ピクセル | 1280×1080ピクセル | |
チューナー | 地上/BS/CS110度デジタル×2、アナログ地上波×2 | 地上/BS/CS110度デジタル、アナログ地上波 | |
HDD | 250Gバイト | 録画機能なし | |
入力端子 | HDMI×2、D4×2、S2ビデオ×3、コンポジット×4 | ||
i.Link(DV、TS) | 1 | ー | |
外形寸法 | 1502×952×128ミリ | 1240×836×105ミリ | |
重量 | 76キロ | 41.5キロ | 40.7キロ |
価格(※1) | 95万円前後 | 55万円前後 | 50万円前後 |
発売日 | 12月下旬 | 11月中旬 | 11月下旬 |
60V型の「W60P-XR10000」は、新開発のe-ALIS(extended-ALIS)方式パネルを採用し、フルハイビジョン解像度(1920×1080ピクセル)を実現した。パネル輝度は1000カンデラ(ピーク時)、暗所コントラストは5000:1。パネル制御用のLSIも新たに開発し、ノイズの低減や階調表現の向上を図った。スポーツなど動きの激しい映像や映画の暗いシーンも滑らかに再現するという。
50V型の2機種は、ALIS方式のプラズマパネルを採用している。もともと開口率の高さが特徴のALISパネルだが、新たに放電ガス組成の変更や駆動波形の改良などにより、50V型クラスでは業界最高レベルの1300カンデラ(ピーク時)、コントラスト比10000:1を実現。解像度は1280×1080ピクセルとフルハイビジョンではないが、縦解像度が1080本であることから、同社では60V/50V型ともに「1080ALISパネル」と総称する。
画質処理エンジンの「Picture Master HD」は、新しい60V型/50V型パネルに対応する改良が加えられた。フルHDの全画素情報をサンプリングして色再現性を調整する「リアルサンプリング」、特定色の色合いや色の濃さ、明るさなどを調整する「3次元デジタルカラーマネジメント」、ヒストグラム解析によりシーンに応じたコントラストに調整する「ダイナミックコントラスト」、SD映像のプログレッシブ処理を行う「動きベクトルI-P変換」といった機能が盛り込まれている。
お得意のHDD録画機能は、「W60P-XR10000」と「W50P-HR10000」の2機種に搭載。いずれも地上/BS/CS110度デジタルチューナーを2つ搭載しているため、テレビ単体で裏番組録画が可能だ。リモコンの「録画」ボタンを押すだけで即座に番組を録画する手軽さと合わせ、「録画できるプラズマ」を引き続きアピールする。
また、4月に登場した「Wooo 9000」シリーズから独自のHDD制御用ミドルウェア「HPSM」や、加ViXS Systemsのトランスコード技術「XCodeHD」を継承。250Gバイトの内蔵HDDに約50時間分のハイビジョン映像を録画できる(地上デジタル放送、TSE2モード時)。もちろんi.Link経由で録画番組をハイビジョンレコーダー「Wooo」にムーブできる「Wooo で Link」もサポートした。
外観も、大きく変わった点の1つだ。デザインコンセプトは、先日発表されたDVDレコーダーと同じ「Cutting edge Design」(カッティング・エッジ・デザイン)。また50V型は画面の下にスピーカーを配置するアンダースピーカータイプとして、サイドスピーカータイプの42V型と同じ横幅になった。「同じ場所にワンサイズ上の大型テレビを設置できる」(同社)。一方の60V型は、取り外し可能なサイドスピーカーを採用し、画面から離して設置可能。その際は別売のスタンド(価格未定)が必要だ。
そのほかの主な仕様は表の通り。なお、リモコン操作で画面の向きを調整できる「リモートスイーベル」は50V型だけが搭載した。
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