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ブライアン・デ・パルマ監督が、米国文学界の鬼才ジェイムズ・エルロイの“暗黒のLA4部作”の第1作を映画化したサスペンス「ブラック・ダリア」が5月18日に登場。
特典は、撮影風景を織り交ぜつつ、監督自らが演出テクニックを語るメイキング「ブライアン・デ・パルマ監督が描く現実と虚構の世界」、事件当時のマスコミ報道やエルロイ本人のインタビューを収めたドキュメンタリー「実際の“ブラック・ダリア事件”」の他、事件ファイル、劇場予告編、TVスポット集を収録。初回限定特典としてスペシャル・アウターケース付き。
そもそもブラック・ダリア事件とは全米を震撼させた迷宮入り事件のことだ。1947年1月、LAのダウンタウンで女性の惨殺死体が発見される。腰の部分で切断され、体には無数の切り傷や拷問の跡があった。彼女は女優志願の娼婦エリザベス・ショート。彼女の豊かな黒髪と当時ヒットしていた映画「青い戦慄」(原題「ブルー・ダリア」)をもじり、マスコミは“ブラック・ダリア事件”として騒ぎ立てた。自ら犯人と名乗る変質者も多数出現し、捜査は混乱、真相は今なお闇の中だ。
元ボクサーの警官バッキーは警察のPRを目的とした試合で、同じく元ボクサーのエリート警官リーと対戦。これが縁で特捜課入りした彼は、リーとコンビを組むことに。リーと同棲中の恋人ケイも交えて、非番のときも一緒に過ごすようになる。そんな中、ブラック・ダリア事件が発生。被害者がレズビアンと同居していたと知ったバッキーはレズ・バーに行き、マデリンと出会う。やがて彼女に誘われるまま、愛し合うようになるが……。
ブラック・ダリア事件に翻弄される2人の刑事、バッキーに「ラッキーナンバー7」のジョシュ・ハートネット、リーに「サンキュー・スモーキング」のアーロン・エッカートが扮する。彼らとの関係に揺れる金髪美女ケイにスカーレット・ヨハンソン。大富豪の娘で夜な夜な黒いセクシードレスに身を包み、レズ・バーや酒場に出没してはワンナイト・スタンドを楽しむマデリンにオスカー女優のヒラリー・スワンク。したたかで艶かしい女優陣たちに注目だ。
トリッキーで大胆なカメラワークなど、デ・パルマ監督ならではの映像テクニックを駆使しつつ、猟奇殺人事件の裏側に潜む異様な男女の愛憎劇に迫る。映画の中では解決される“真相”は興味深い。ただし、登場人物も謎も多いので、頭をフル回転して鑑賞しよう。
関連サイト:
http://www.black-dahlia.jp/(公式サイト)
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