ITmedia NEWS >

眼をいたわるワタシに――「低反射デスクスタンド」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第3回(2/2 ページ)

» 2007年05月15日 12時18分 公開
[橘十徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 最初にこの製品のカタログを見たときは、特殊な蛍光管でも使っているのかと勘違いしたのだが、実際は普通のコンパクト型蛍光ランプを使用している。蛍光管のタイプはFML27EX-Nだ。これならどこの電器店でも手に入るので安心である。

photo フィルターカバーを開けると、普通の蛍光管が入っている

 ただし、普通のデスク用ライトは蛍光管が露出しているが、この製品の場合はその上に特殊偏光フィルターが被さっている。このフィルターは磨りガラスのような半透明のもので、スイッチを消すと中の様子はおぼろげにしか見えない。蛍光管を取り替えるときのために、フィルターカバーはドアのように開け閉めが可能だ。

明らかに違うフィルターを通した光

photo フィルターカバーはワンタッチで開け閉めが可能だ

 フィルターカバーの開け閉めはスイッチを入れた状態でも可能なので、フィルターを通した状態とない状態とで、光の具合を気軽に見比べられる。その違いは「気のせい」というレベルではなく、明らかな差を体感できた。フィルターを被せた状態からフィルターを取ると、光が目に突き刺さるような感じを受けるのだ。

 これに慣れると、普通の蛍光管はかなり眩しく見えてしまう。まあ目の感じ方には個人差があるからなんとも言えないが、少なくとも筆者の場合は、家で本を読むときは必ずフィルターライトの照明下で読むようになったことは事実だ。

 価格は実売で約1万2000円。普通のアーム式ライトでもこのくらいの価格のものはあるので、あまり割高だとは思わない。「目に優しい」という付加価値を考えたら、けっこうお得なのではないだろうか。ただし、デザイン的には不満を感じるし、アームの作りなども同価格帯に比べると劣る。

 とくに、ライトの上部カバーに並んだスリットはかなり野暮ったいと思う。フィルターを被せたために熱がこもるので、このような放熱スリットを設けたのかもしれないが、デザインをもう少しなんとかしてほしかった。

photo ライトの上面には放熱用のスリットが配置されている

卓上タイプも魅力

 ただし、これらの点を差し引いても、この製品を買う価値は十分ある。筆者のように長時間デスクで業務をこなす人はもちろん、子どもの勉強机に設置するのもオススメだ。目の疲れが少ないと集中力が増すので、勉強の効率も上がるかもしれない。この製品には姉妹品として卓上タイプも用意されているので、用途によって選ぶといいだろう。実を言うとワタクシは卓上タイプも欲しくなってきた。ベッド脇に置いて寝たまま本を読むときにも使いたいからだ。それくらい気に入っている製品である。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.