毎年恒例の水着写真の季節がやってまいりました。この連載も4年目。最初はプール、次は海、昨年は川と一通り回ったので、今年はふたたび海。
海の敵は日差しと塩水。海辺というと「カメラがぬれないように」ってまず考えがちだが、それ以上に大敵なのは「日差し」と「砂」と「塩分」だ。
デジカメは暑くなり過ぎるとメカにもバッテリーにもCCDにもよくない。だから日差しには注意。海の風は塩を含んでるのでそれもあまり浴びたくない。砂はいわずもがな。よって撮影時以外はケースに入れたりタオルにくるんでおいたりして、裸で放置しないことだ。簡易防水ケースを使うのもいい。防水ケースは後で紹介しよう。
ではビーチで撮ろうっ。
ビーチで撮るときに一番気にしたいのは太陽の向き。とにかくまぶしい。特に太陽の位置が高いので、座ってる子をちょっと上から、なんて思うと、まぶしそうな顔しか撮れません。
2番目は遠慮しないこと。
普通に顔を中心に撮るとこんな風になりがちだけど(左)、せっかくの水着なのだからもっと近寄ってちゃおう。頭の上や腕がちょっと切れてるけど(右)、そのくらいはまったく問題なし、である。
もうひとつ似たような構図で。
両者の違いは焦点距離。1枚目は3倍くらいのズームで、2枚目は広角側で撮ったもの。広角と望遠では写り方が全然違う。広角だと遠近が強調されて端っこに行くほど立体感が出る。顔立ちが全然違ってくる。
どっちも極端なので、その中間くらい(2倍ズーム程度)で、プラスの露出補正をかけて撮ったのがこれ。
大きく撮るときはズームに頼らず、一番いい感じで撮れるズーム域を見つけたら、あとは自分が前後に動いて調整するべし。
で、まぶしい話に戻ろう。日差しがあたるとまぶしすぎる。かといって、日差しをさけると顔が逆光になって暗く写りがち。
代表的な逆光対策として露出補正とフラッシュの強制発光があるので両方を試してみよう。
日中の強制発光は周辺の明るさや被写体との距離や、あとカメラの性能などが影響してくるので万能ではないけれども、結構便利。何がいいって、露出補正はカメラによっていくつもボタンを押さなきゃいけなかったりするが、フラッシュのオンオフはワンタッチできるからすぐに試せる。
これはくつろいでるところを上から撮ろうとしたらまぶしすぎたので(左)、ちょっと身体を起こしてもらって顔を影にし、その分フラッシュで補った写真(右)。まぶしそうな顔を無理に撮るより、フラッシュをたいた方がいいでしょ。
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