(C)2007 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. |
ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの共演によるサスペンス・ドラマ「あるスキャンダルの覚え書き」が、11月2日にDVDリリースされる。
特典はリチャード・エアー監督による音声解説、3種類のメイキング映像(「あるスキャンダルの覚え書き」2つの執着の物語/ビハインド・ザ・シーン/キャラクター分析:ケイト・ブランシェット)、8種類のインタビュー集(スキャンダルの裏側/小説から脚本へ/ジュディ・デンチ/ケイト・ブランシェット対談:ケイト・ブランシェット&ビル・ナイ/キャスティング/善人の悪事/現場の雰囲気/初日の撮影)、オリジナル劇場予告編を収録。
ロンドン郊外の中学校で歴史を教えているベテラン教師のバーバラは、いつも批判的な態度の上、歯に衣着せぬ物言いで周囲から疎まれていた。孤立しているバーバラは、美しく上品な新任の美術教師シーバに強い親近感を覚える。そして、密かに彼女を観察し、夜ごと日記に書き綴っていた。
ある日、シーバの受け持つクラスで騒動が起き、バーバラがこれを収拾。シーバは感謝の気持ちとして、バーバラを自宅に招く。一見、幸せを絵に描いたようなブルジョワ家族。ところが、シーバから日々の不満を打ち明けられ、バーバラは彼女に必要なのは自分だと確信する。それからしばらくして、バーバラは、シーバと男子生徒との情事の現場を目撃、次第に2人の友情のバランスが崩れていく……。
原作は英国ブッカー賞の最終候補にも残ったゾーイ・へラーのベストセラー小説。米シアトルで児童強姦の末に妊娠・出産した女性教師の実話に着想を得た物語だが、主軸となるのは女性教師2人の歪んだ関係だ。
シーバ役のケイト・ブランシェットは危なっかしくも妙に色っぽい。対するオールドミスの先輩教師を演じたジュディ・デンチは、ある意味、どんなホラーキャラクターよりも怖い。相手を勝手に親友だと思い込み、裏切られたと勝手に勘違いし、握った弱みを盾に、友情以上のものを要求する。その姿にゾッとさせられる。
いやはや、女の業の深さを見せられたような気がして、同性ながら、女は怖いと思ってしまう。とはいえ、バーバラの気持ちが分からないでもない。ストーカーまがいの行為は異常だが、彼女の孤独ゆえの執着心は、怖いと同時に、悲しくもあるからだ。
本年度アカデミー賞で主演女優、助演女優、脚色、作曲賞にノミネートされた秀作。女性の本性を知りたい男性は必見!
関連サイト:
http://movies.foxjapan.com/notesonascandal/(公式サイト)
|
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR