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前歴者の監視を続ける監査官が凶悪な性犯罪者と対決するサスペンス・ミステリー「消えた天使」が、12月21日にDVDリリースされる。特典はメイキング&インタビュー、予告篇集など26分を収録。
18年間、性犯罪登録者の監視を続けてきたが、近く退職するベテラン監査官のエロル・バベッジ。実は、仕事にのめり込み過ぎ精神的にも追い詰められ、事実上、解雇されるのだ。
彼の後任となるのは、若い女性監査官のアリソン・ラウリー。バベッジは彼女の指導にあたるが、その直後、少女の失踪事件が発生。彼は前科者の仕業だと確信し、怪しそうな人物を片っ端から調べ上げる。社会復帰した元性犯罪者たちに過剰なまでに厳しく接するバベッジに、ラウリーは疑問を感じる。そんな中、新たな失踪事件が起こり……。
「リトル・チルドレン」(ケイト・ウィンスレット主演作)でも元性犯罪者を扱い、なかなか更生できない様子を描いていた。アメリカでは、法律で性犯罪前歴者の個人情報の登録を義務づけている。プライバシーよりも、再犯を防ぐことを重視しているからだ。
このアブないテーマを映画化したのは、香港の大ヒットシリーズ「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ監督。ハリウッド・デビュー作となるが、目まぐるしいカットの連続で緊張感を生み出すことに成功している。
荒涼とした砂漠地帯の風景(撮影はニューメキシコ)と、ノイジーな効果音も不安を一層掻き立て、しかも本作に登場する性犯罪者は、人間の手足を切断して性的興奮を得る切断マニアだから、見ていて息苦しくなるのも当然だ。
主演はリチャード・ギア。狂気の世界に身を投じ、心身ともに憔悴しきった監査官を熱演。そのただならぬ気迫は、絶対に一緒に働きたくない上司ナンバーワンと感じさせるほど。共演は、新人監査官にクレア・デインズ(「ロミオ&ジュリエット」「スターダスト」)、事件の謎にかかわる少女に人気ミュージシャンのアヴリル・ラヴィーン。後味もかなりヘビーなので、体力に余裕のあるときの鑑賞をおススメします。
関連サイト:http://www.kieta.jp/(公式サイト)
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