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”誰でも宇宙にチャレンジできる”という人工衛星キット「ARTSAT KIT」が登場

» 2016年02月03日 16時29分 公開

 スペースシフトは2月3日、超小型衛星開発キット「ARTSAT KIT」(アートサットキット)をクラウドファンディングサービス「Makuake」で発売した。限定1個の「ARTSAT KIT超早割」(価格は50%オフの40万円)は即完売。なお、日本国内での通常販売は8月、価格は80万円を予定している(打上げのコストは含まないなど諸条件あり)。

超小型衛星開発キット「ARTSAT KIT」とは?!
「ARTSAT KIT」イメージ
クラウドファンディングサービス「Makuake」の画面ショット。2016年2月3日15時時点
限定1個の「ARTSAT KIT超早割」(価格は40万円)即日完売した

 ARTSAT KITは、2014年にH2Aロケットによって打ち上げられた世界初の芸術衛星「INVADER」がベース。完成時のサイズは10センチ角、標準製作期間は3カ月となっている。キットには、ARTSAT基板(電子部品実装済み、4枚)、デスクトップテスト用基板、電源供給用USBケーブル、開発用太陽電池(民生品)、デジトーカ用スピーカー、日本語組立てマニュアル、衛星設計仕様書(約350ページ)などが含まれる。

公開されているCADデータのイメージ

 主な機能としては、地上との通信機能(FM変調 1200bps)、ユーザープログラムの軌道上実行、カメラによる撮影(QQVGA)、INVADER VM(仮想マシン)による地上からのプログラム送信、デジトーカーを用いた合成音声およびトーン送信があげられている。詳細は、ホームページで確認できる。

 ARTSATプロジェクトリーダーの久保田晃弘氏は、「衛星は21世紀のニューメディアです。このKITを手にすることで、新たな世界への扉を一緒に開けましょう」とコメントしている。

 なお、Makuakeでは同プロジェクトの目標金額を100万円に設定しており、3000円(税込)からの各種支援コースを用意。引き続きサポーターを募集している。

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