ドイツ“ヘッドフォン御三家”からもフラグシップが続々――「秋のヘッドフォン祭り」で海外ブランドをチェック!(1/4 ページ)
恒例の「秋のヘッドフォン祭り」が、11月3日(金、祝)と4日(土)に中野サンプラザで開催された。プレーヤー付属品からのステップアップに最適な低価格イヤフォンから、給料数か月分のハイエンドヘッドフォンまで、多種多様な国内外のイヤフォン/ヘッドフォンが勢ぞろい。とくに今回は、海外有名ブランドのハイエンドモデルが続々と登場。会場での音質レビューも含めてのリポートしよう。
今回の“顔”はULTRASONEの「Edition 15」
ヘッドフォン祭りでは毎回、主催者が最も注目したモデルがパンフレットの表紙を飾る。今回の“顔”はドイツ、ULTRASONE(ウルトラゾーン)の開放型ヘッドフォン「Edition 15」。2013年の「Edition 5」から実に4年ぶりとなる同ブランドのフラッグシップモデルだ。ハウジングはアメリカンチェリーウッドで枠取りされ、無数の穴があいたステンレスプレートでまとめられている。全体のシルエットやロゴ入りのヒンジ部などに、Editionシリーズの面影を感じられる。
同社得意の「S-Logic EX」テクノロジーは、ドライバーを鼓膜の軸上から意図的にオフセットし(ずれた位置に組み込み)、環境音と同様に外耳に反射させてから耳の穴に届けるというもの。聞き疲れしにくい音になるのが特徴だ。
ドライバーは、振動板にゴールド素材、センターキャップにチタン素材というハイブリッドタイプの40mm径を採用した。またハウジング下部のケーブルコネクターには信頼性の高さで知られるLEMO製の着脱が容易なもの。ヘッドパッドには柔らかい山羊革「メリノシープスキン」、イヤーパッドはマイクロベロア材など、フラッグシップモデルに相応しいマテリアルがふんだんに用いられた。Editionシリーズ恒例の豪華なハードケースも健在だ。
会場で視聴してみたところ、音色はウッドベースなどの低音に量感を感じる暖色系で、スネアドラムのアタックといった高音には特徴的な刺激を軽く感じる、ULTRASONEの正統進化というものだった。ただし、従来よりも定位はずっと良く、歌手や楽器の立ち位置が分かりやすい。それ以上に従来機よりも解像感がずっと高く、音のニュアンスや空気感が明瞭(めいりょう)に伝わってくる。
この2つの進化のおかげで、音楽が“聴感的にかなり自然”に聞こえる“と感じた。これは従来機ではあまり印象に残らなかった点であり、ブランドの新時代を思わせるインパクトがあった。
会場のブーススタッフに話を聞いてみたところ、来場者の反応はそのほとんどが高評価とのこと。従来機よりも現代的なサウンドになったため、その“垢抜けた印象”に違和感を覚えるというファンもいたようだが、それ以上に音質と製品自体の質感の向上が受け入れられているという。従来ULTRASONEの音色に苦手意識を感じていたという人からも「これなら良いかも」と言われたとか。
また、エージングが少なくても本来の音が出やすいという特徴も持ち合わせているようで、イベントなどで開封したての展示がされたとしても、他のモデルより本来の実力を感じやすいと話していた。
ドイツの職人が1つ1つ手作りで生産するこだわりの逸品、Edition 15は生産数999台の限定生産で発売時期は未定。実売36万円前後(オープンプライス)になる見込みだ。
一方、Editionシリーズの1つ下のラインにも密閉型の新製品「Signature DXP」がお目見えした。春に登場した「Signature studio」とは違い、振動板には50mmのPET材を採用している。DJ向けモデル「Signature DJ」の弟分にあたる製品で、その出自からかサウンドバランスはドンシャリ系。ダブルベースなどの低音にはコシがあり、ギターなどの高音はキリッと締まっていた。
だが基本的に音色の傾向はSignatureラインの一貫性があり、高い解像感から来るリアルな音像と緻密(ちみつ)な細部の描き込みが感じられる。Signature studioよりも鳴らしやすく、ポータブルでも音量が取りやすいということも特筆点だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
5
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
6
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
9
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
10
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR