「TOEIC Program」を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は1月17日、六本木ヒルズ(東京都港区)に「英語で話す場」を提供する期間限定のカフェをオープンした。KDDIが提供するVR(仮想現実)システムで六本木とオーストラリアをつなぎ、ネイティブスピーカーとのライブコミュニケーションを無料で体験できる。「英語を使う機会を設けてほしい」という人の要望に応える。
店名は「TOEIC ENGLISH CAFE presented by IIBC」。目玉は、VRゴーグルを装着してシドニーを疑似体験し、現地に住むネイティブスピーカーと英語で会話するサービスだ。カフェの一角に置かれている卵型シートに座り、VRゴーグルを装着すると、目の前はハーバーブリッジやオペラハウスを臨むシドニー市内の公園。頭を動かすだけで六本木にいながらシドニー観光が楽しめる。体験時間は1回15分程度。
VRシステムの構築を担当したKDDIによると、シドニー側は公園という立地のため、ネイティブスピーカーの横に民生用の小型全方位カメラを設置し、4つのモバイル回線を束ねて通信帯域を確保したという。「フルHDを超える2.7K(水平解像度が2700ピクセル前後)の映像を伝送しながら会話の遅延は2秒以内に抑えた」(KDDI)
カフェは「六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース」に、1月17日(水)〜19日(金)まで期間限定で営業する。
IIBC広報室の志摩幸枝さんによると、英語を学習しても「話す場がない」「使う機会がない」という人が多いという。このためIIBCは、ネイティブスピーカーと気軽に話せるカフェスタイルのイベントを2016年から実施しており、今回は4回目(東京では3回目)。カフェ内にイーオンの英会話教師が常駐するフリートーキングテーブルを設けたり、J-WAVEの人気ナビゲーターと英語で話せる「SPEAK UP NIGHTS」といったイベントを実施するなど毎回趣向を凝らしている。志摩さんは今回のVR体験について、「VRをきっかけに『英語で話してみたい』という人が増えることを期待している」と話していた。
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