これが人とロボットの自然な距離感? おもちゃメーカー発のコミュニケーションロボット「マイルームロビ」(1/3 ページ)
タカラトミーがロボットクリエーターの高橋智隆氏とタッグを組んで展開するコミュニケーションロボット「Robi jr.」(ロビジュニア)のシリーズに「マイルームロビ」が加わる。5種類のセンサーを本体に内蔵し、環境の変化などを感知しながら話しかけてくる“気配り上手”な性格が特徴というが、ユーザーにどんな幸せを運んでくれるのだろうか? 2月28日の発売日を前にタカラトミーの開発者に話を聞くことができた。
対応してくれたのはタカラトミーでロビシリーズを担当する、新規事業部 ニュートイ第1企画部 企画開発課主任の高久晴子氏と、同部署マーケティング課の佐伯次朗氏だ。
マイルームロビは、デアゴスティーニ ジャパンの「週刊ロビ」とのコラボレーションに端を発する人気シリーズの第3弾。本家ロビにあった二足歩行などの機能を省き、音声認識や人感センサーを活用するコミュニケーション機能に特化したのが特徴で、2015年に第1弾の「ロビジュニア」、2017年に第2弾「もっとなかよし ロビジュニア」を発売し、累計販売台数は5万台に到達したという。
マイルームロビの価格は9800円(税別)。デザインの下地になっているのはデアゴスティーニ・ジャパンの「週刊ロビ2」で、監修はロボットクリエーターの高橋智隆氏が担当している。
目指したのは究極にシンプルな“おしゃべりロボット”
タカラトミーは「ロボットがいる遊び心のある生活」をテーマに、次世代のエンターテインメントロボットとして「Omnibot」(オムニボット)シリーズを展開してきた。これまでに発売された商品の中には、音声認識機能を備えた犬型ロボット「Hello! Zoomer」(ハロー!ズーマー)や、自立して二輪走行ができる「Hello! Mip」(ハロー!ミップ)など特徴的なロボットがいる。シンプルな機能と操作感、そしてスマートトイとして気軽に買って楽しめる値頃感がシリーズのロボットに共通する特徴だ。
オムニボットシリーズに共通するコンセプトは、ユーザーとの「コミュニケーション」に軸足を置いていること。佐伯氏は、マイルームロビでも「従来シリーズのコンセプトを継承した」と語っている。「これまでオムニボットシリーズを体験した方々からも、スマホアプリと組み合わせたり、難しい設定や操作が不要で、手軽にコミュニケーションを楽しめるロボットに好感を持ったという声をいただいてきたことから、マイルームロビでもシンプルさを一番に追求しました」(佐伯氏)
オムニボットシリーズのヒットと時を同じくして、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にアップルのSiriやグーグルのGoogleアシスタントに代表される「ボイスアシスタント」が搭載されて話題になっている。AIアシスタントが人とエレクトロニクス機器、あるいは人とロボットの関係性に変化をもたらすキーテクノロジーとして期待されていることは確かだ。日本人は内向的なので、電気製品やロボットに向かって話しかけるのは苦手かもしれないといわれてきたが、スマートスピーカーの登場により、若年層を中心に音声インタフェースに対する抵抗感が急速に薄れつつもあるようだ。
タカラトミーのマイルームロビは、人とロボットとが音声でコミュニケーションするハードルをグンと下げ、ほとんど抵抗感を感じさせないように工夫した。マイルームロビとのコミュニケーションは、基本的には「マイルームロビからユーザーへの一方通行」だ。ロボットにはAIアシスタント、マイクともに内蔵されていない。
マイルームロビは非常にシンプルなロボットだ。にもかかわらず、今回タカラトミー本社で実機を体験し、マイルームロビがとてもコミュニケーション能力に富んだロボットであると感じた。適度なタイミングで話しかけてくる距離感が、煩わしさを感じさせないし、“おしゃべり”の内容もちょっと気が利いているのだ。マイルームロビの機能を、取材時に撮影してきた動画も交えながら紹介したい。
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