4K試験放送がスタート、W杯は4試合を録画放送の見通し
次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)の4K試験放送が6月2日の13時にスタートした。NexTV-Fの須藤修理事長は注目のFIFAサッカーワールドカップについても触れ、計画を明らかにした。
次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は6月2日、124/128度CS放送による4K試験放送を開始した。当日、都内のホテルで行われた放送開始記念セレモニーには、総務省の川上陽子副大臣や歌手の谷村新司さんも駆けつけ、実際に放送が開始される13時を前にカウントダウンが行われた。
あいさつに立ったNexTV-Fの須藤修理事長は、「一般の家庭で4K/60Pという高精細で滑らかな映像を楽しめるということは、日本が世界最先端を走っていることを示す」とあいさつ。改めて成長戦略としての4K/8Kを推進することを約束した。また、注目のFIFAサッカーワールドカップについても触れ、6月14日(土)の1次リーグ・グループC「日本 対 コードジボワール」など4試合を放送する計画であることを明らかにした。
ただし、W杯の放送についてはまだ「調整中」であり、「放送予定が確定したら改めてお知らせする」という段階。また放送は生中継ではなく、試合から1〜3日後の録画放送になる見込みだ。
4K試験放送「Channel 4K」は、NexTV-FがスカパーJSATのインフラを借り受ける形でスタート。誰でも無料で視聴できるが、HDMI 2.0とHDCP2.2に対応した4Kテレビのほか、対応するCSチューナー、東経124/128度CS放送用アンテナが必要だ。対応チューナーはシャープが「TU-UD1000」を発表しているが、発売は6月25日のため、まだ一般家庭では視聴できない。なお、ソニーも対応チューナーの開発を表明しており、今秋に発売する計画だ。
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