スマホ視聴を快適に――ソニーが「BDZ-ET2200」などBDレコーダー4機種を発表
ソニーはBlu-ray Discレコーダーの新製品4機種を11月に発売する。新たに全機種にWi-Fiを搭載したほか、スマートフォンやタブレットで視聴する際の利便性を向上させた。
ソニーは10月29日、Blu-ray Discレコーダーの新製品4機種を発表した。新たに全機種にWi-Fiを搭載したほか、スマートフォンやタブレットで視聴する際の利便性を向上させている。11月15日に発売する予定で、価格はすべてオープンプライス。
最上位モデルの「BDZ-ET2200」は、192kHz/32bit対応のオーディオDACを備えたほか、映像と音声の独立出力が可能な2つのHDMI端子を装備。またメモリーカードスロットやi.LINK端子、同軸デジタル音声出力を備えているのも同機のみだ
型番 | BDZ-ET2200 | BDZ-ET1100 | BDZ-EW1200 | BDZ-EW520 |
---|---|---|---|---|
チューナー数 | 3 | 2 | ||
HDD容量 | 2Tバイト | 1Tバイト | 1Tバイト | 500Gバイト |
CREAS 5 | ○ | なし | ||
Wi-FI | ○ | |||
HDMI出力 | 2 | 1 | ||
発売日 | 11月15日 | |||
実売想定価格 | 9万円前後 | 8万円前後 | 5万7000円前後 | 5万3000円前後 |
薄型でシンプルなデザインのBlu-ray Discレコーダー。自動録画機能の「おまかせ・まる録」や、番組メタデータを利用して目的のシーンをすぐに再生できる「もくじでジャンプ」といった独自の機能はそのままに、新たに3つの機能を加えた。
外出先でも「快適視聴」の仕組み
新機能の1つは、録画番組をスマートフォンやタブレットで見る時のストレスを軽減する「快適視聴モード」だ。ソニーのBDレコーダーは宅内のDLNA視聴と宅外からのリモート視聴を両方サポートしているが、どちらでも利用できる。メリットは視聴までにかかる時間の短縮、視聴中も途切れにくい、そしてレコーダー側が複数番組の同時録画を行っているときでも外部から視聴できることだ。
仕組みは意外と単純。これまでは録画済み番組をストリーム送出する都度、リアルタイムで録画番組をモバイル用にトランスコードしていたが、今回から番組録画時に同時生成する“おでかけ用”の録画ファイルを送出する仕様に変更した。既にあるものを送り出すだけのため、レコーダー内のトランスコーダーを占有しない。また標準設定を従来のVGA/2MbpsからVGA/1Mbpsに変更しており、途切れにくくキャッシュにかかる時間も短縮できた。視聴開始までにかかる時間やシーク時のレスポンスも向上し、例えばスマホ側で視聴ボタンを押してから動画再生が始まるまでの時間は従来の約8秒から4秒と約半分になったという(通信環境による)。
もちろん“おでかけ用”動画の画質は設定メニューから変更可能。従来通りのVGA/2Mbpsを含む4種類と「自動」から選択できる。
みんなの予約&視聴ランキング
もう1つの新機能は、知らない番組との出会いをサポートしてくれる番組の録画予約&視聴ランキングだ。メニューから「番組予約ランキング」を選択すると、アニメやドラマといった番組ジャンルごとに、ほかのユーザーが録画予約している番組を10位までリストアップしてくれる。ここから録画予約が行えるほか、番組表画面でもトップ3の番組には王冠マークが付くため、人気がある番組がすぐに分かる仕組みだ。
視聴ランキングは、録画一覧(ビデオ列)上で、ほかのユーザーが実際に視聴した数を表示する。まるでYouTubeなどのネット動画のように番組の人気度が分かるのが特徴だが、カウントされるのは新製品4機種のユーザーに限られるため、発売直後は数字が少ない可能性もあるという。
買い替え時の引っ越しもラクに
後日、ファームウェアアップデートで対応する機能として、「お引っ越し(データダビング)機能」がある。これは、LAN経由でほかのレコーダーに録画番組を引っ越しできるというもの。内蔵HDDとUSB外付けHDDから最大30タイトル(1回あたり)を指定すると、一括してネットワークダビングが可能になる。引っ越し後の番組はコピーネバーとなるが、レコーダー買い替え時の手間を省くことができる。対象機種は今回の新製品と今後の製品のみ。ファームウェアアップデートは12月を予定している。
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