海外出張にも大活躍――東芝“レグザサーバー”「DBR-M590」の全録とリモート視聴機能を体験した:NASと組み合わせてもっと便利に(4/4 ページ)
「DBR-M590」は、強力な“全録”機能を搭載しながら、録りためた番組を宅外で、スマホやタブレットを使って見られる「リモート視聴」の機能も充実させた注目機。NASとも組み合わせてみた。
外出先からの予約録画機能は再整備が必要
タイムシフトマシンで録って、見る習慣が付いてくると、「9chでは足りない」と感じるようになってくるかもしれない。確かに地デジ/BS/CSの局から9チャンネルを選ぶとなれば、セレクトから漏れるチャンネルが出て来ざるをえない。そのような場合、見たい番組は予約録画でチェックする必要がでてくる。
ところがレグザサーバーでは高機能なタイムシフトマシン録画の利便性とは裏腹に、外出先からの予約録画機能があまり使いやすくできていない。手段としては「ネットdeナビ」の機能として用意されているメールによる予約設定を使うか、あるいはアプリ「RZ番組ナビ」を使う手があるが、どちらも仕様が非常に古く、初心者には操作が難しい。アプリはiPhone、iPad、またはAndroidタブレットで使えるが、Androidスマホの場合はメール予約に頼らざるを得ない。メール予約を使う場合は、録りたい番組の開始時間をユーザーが覚えておく必要があるうえ、メール本文に入力する文字列が非常に複雑だ。その記述ルールは一筋縄では覚えられないと思う。やはり番組表を眺めながら、見たい番組を選んで簡単に予約が入れられる、ソニーの「TV SideView」のようなアプリを東芝独自に開発してもらいたいところだ。
4G LTEの通信環境で快適に視聴ができることも分かったが、やはりどうしても通信容量の制限が気になって、ゆっくりとテレビ視聴に浸る心の余裕が持てない。その点は、より低いビットレートでもある程度は高画質な映像が見られて、月内のデータ通信容量制限の範囲内でもう少し長い時間リモート視聴が楽しめるようにもなってほしい。
とはいえ、今回東芝の新しいレグザサーバーをじっくりと使ってみて、その着実な成長に手応えを感じることができた。何よりタイムシフトマシン録画の番組に外出先からアクセスして見られるので、テレビ番組に出会える発見が増える。外出時にカフェで休憩する時間や、電車での移動時間にリモート視聴を活用すれば、連続ドラマも毎週しっかりと見てみようかという気持ちも生まれてくる。タイムシフトマシン録画の画質設定次第では、内蔵の6TバイトのHDDに最大9チャンネル/約15日間のテレビ番組をキャッシュしておくことができるので、約2週間あれば見逃していた番組をみることも難しくはない。タイムシフトマシン録画とリモート視聴の好運な出会いが、テレビを見る楽しみを実感させてくれるはずだ。
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