マランツ、Dolby Atmos/DTS:X対応のスリムAVアンプ「NR1606」を9月中旬に発売
マランツが、Dolby AtmosやDTS:X、HDCP2.2に対応するAVアンプを9月中旬に発売する。実売想定価格は8万5000円(税別)。
マランツは8月7日、Dolby AtmosやDTS:Xに対応した7.1ch AVアンプ「NR1606」を発表した。価格はオープンで、実売想定価格は8万5000円(税別)。9月中旬に発売する。
最大出力100ワットの7chディスクリートパワーアンプを内蔵するAVアンプ。HDMI端子は8入力/1出力で、いずれも4K/60pと最新の著作権保護技術であるHDCP 2.2をサポート。さらにHDRやBT.2020のパススルーにも対応した。
Dolby Atmosでは、5.1.2ch構成など5通りのスピーカー配置が可能。フロントハイト、トップフロント、トップミドル、フロントドルビーイネーブルド、リアドルビーイネーブルドのいずれかをオーバーヘッドスピーカーとして使える。一方のDTS:Xは無償のファームウェアアップデートで対応する予定で、Neural:Xによるアップミックス再生もサポートする。
ディスクリート構成のパワーアンプ部は、回路設計とパーツ選定の自由度を高め、徹底した音質チューニングをしたという。チャンネル間の温度差に起因する特性のばらつきを抑えるため、パワーアンプをヒートシンクに一列にマウントするインライン配置を採用した。
DSPやネットワーク、USBなどデジタル回路への電源供給には専用電源トランスを使い、アナログ回路との相互干渉を排除した。デジタル電源回路のスイッチング周波数を従来の約2倍にし、スイッチングノイズを可聴帯域外へ移したという。新しいクアッドコアDSPは、従来機の約4倍となる処理能力を備え、Dolby AtmosやDTS:Xのレンダリングやデコーディング、音場補正などを同時に実行できるという。
通信面ではWi-FiとBluetoothに対応する。BluetoothはVer 2.1+EDRで、プロファイルはA2DP 1.2/AVRCP 1.4に、コーデックはSBC/AACに対応する。Bluetooth機器を最大8台まで登録可能。付属のリモコンで再生/一時停止、曲のスキップなどを操作できる。
ネットワークオーディオ機能はDLNA1.5に準拠し、192kHz/24bitまでのWAV/AIFF/FLAC、96kHz/24bitまでのApple Lossless、2.8MHzのDSD再生に対応。フロントのUSB-A端子からUSBメモリ経由でも再生可能だ。AirPlayに対応し、iPhoneやiPadからワイヤレスでストリーミング再生ができる。またスマホ/タブレット向けコントロールアプリ「Marantz Remote App」を使えば、スマホやタブレットで電源のオン/オフ、ボリューム操作などが可能だ。
本体サイズは440(幅)×376(奥行き)×105(高さ)ミリ、重量は8.5キロ。リモコン、単四乾電池2本、セットアップマイク、マイクスタンド、ケーブルラベル、FM室内アンテナ、AMループアンテナ、電源ケーブルが付属する。
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