壁からわずか4センチ!――ソニー、“壁ピタ”設置できる最薄4Kブラビア「X9000Cシリーズ」を発表
ソニーは、最も薄い部分で厚さ約4.9ミリの4Kテレビ「X9000Cシリーズ」を発売する。その薄さを生かした“壁ピタ“の壁掛け設置を訴求する構えだ。
ソニーは9月7日、最も薄い部分の厚さが約4.9ミリという「20V型以上の家庭用液晶テレビとしては世界最薄」(同社)の4Kテレビ“BRAVIA”(ブラビア)「X9000Cシリーズ」を発表した。10月24日に発売予定で、実売想定価格は65V型「KJ-65X9000C」が55万円前後、55V型「KJ-55X9000C」は35万円前後。その薄さを生かした“壁掛けスタイル”を訴求する。
既存モデル「X9400/9300C」と「X8500C」の間に位置づけられるAndroid TV搭載機。薄さの秘密は、LEDバックライトの導光板(画面全体に光を行きわたらせるための部材)に一般的なアクリル板より大幅に強度の高いガラス板を採用し、さらにベゼルや内部シャーシなどの機能を融合させたこと。「これまでにないスリムなデザインとフラッシュサーフェスデザイン、狭額縁を実現した」(同社)
「X9000Cシリーズ」には専用の壁掛け金具(ブラケット)が同梱(どうこん)されており、これを使うと画面から壁までの距離が約4センチという非常に近い“壁ピタ設置が可能になる。「テレビの影が壁に映らないため、一体感が高い。また壁掛けならラックスペースの確保が必要なく、ゆとりのある空間になる」(ソニー)。もちろん無線LANを内蔵しており、DLNA機能の「ソニールームリンク」やAndroid TVの機能を使ってBlu-ray Discレコーダーの録画番組やネット動画などをワイヤレスで楽しめる。
付属の壁掛け金具。四角い部分を壁にネジ止めし、本体を取り付けたフレーム部分を上からひっかけるような形になる。テレビの重量は、65V型が23.2キログラム、55V型が18.4キログラム(いずれもスタンドなし)
画質面では、上位機から「TRILUMINOS DISPLAY」をはじめ、映像エンジン「X1」や「4K X-Reality PRO」を継承している。LEDバックライトはエッジ型でピーク輝度を向上させる「Extended DynamicRange」には非対応だが、HDR(ハイダイナミックレンジ)信号入力には年内に対応する予定だ。同社では「輝度、色の情報量が多く、より本来の映像に近い画作りが可能になる」と話している。
豊富な4Kコンテンツを視聴できることも特徴の1つ。NexTV-Fの「Channel 4K」やスカパー!の4K商用放送を受信できる124/128度CS放送チューナーを内蔵しているほか、インターネット経由で「スカパー!光」や「NETFLIX」、「ひかりTV 4K」「YOUTUBE」アクトビラといった4K VODサービスに対応する。なお、NETFLIX対応については秋、アクトビラとひかりTV 4Kに関しては年内にファームウェアアップデートを行う予定だ。
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