試聴の穴場かも? 勢力を拡大するハイレゾ対応ヘッドフォン:オーディオ&ホームシアター展2015
日本オーディオ協会主催の「オーディオ&ホームシアター展」が開幕。今年はDolby AtmosやUltra HD Blu-ray DiscなどAV系の話題も多いが、会場ではポータブル系デバイスも勢力を拡大している。
今年も日本オーディオ協会主催の「オーディオ&ホームシアター展」が開幕した。今年はDolby AtmosやUltra HD Blu-ray DiscなどAV系の話題も多いが、会場ではヘッドフォンなどのポータブル系デバイスも勢力を拡大しているようだ。
秋にはオーディオ関連のイベントが多いが、「オーディオ&ホームシアター展」は、その名の通りAVとオーディオの両方をテーマにしたイベントだ。AV分野ではDolby Atmosに対応した各社AVアンプの聴き比べをはじめ、Ultra HD Blu-ray DiscとHDRのデモなどが行われている。AVアンプを新調したい人や次世代BDを「CEATEC JAPAN」で見逃した人は注目だ。
オーディオ分野では、ハイレゾ対応機を中心にポータブルから据え置き機まで幅広い製品が展示されている。中でも力を入れているのが、手軽にハイレゾを楽しめるBlu-ray Disc。協会主催セミナーでは、「ハイレゾ・ブルーレイディスク」をテーマにAV評論家の麻倉怜士氏が講演したほか、各社の対応BDやBDプレイヤーを集めた試聴室も用意され、OPPO Digital JAPANのユニバーサルプレイヤー「BDP-105JP」などを使ったデモや試聴会が行われている。
ヘッドフォン、イヤフォンも多い会場
一方、展示会場の各所で勢力を伸ばしているのがヘッドフォンをはじめとするポータブルデバイスだろう。パナソニックは先日発表したハイレゾ対応イヤフォン「RP-HDE10」を初披露。2組のボイスコイルとマグネットを使って3〜5万Hzというワイドレンジ再生を可能にしたユニークな製品だ。
Finalブランドを扱うS'NEXTブースでは62万9000円の高級ヘッドフォン「SONOROUS X」などが並べられた。担当者によると、高価ながらも先行販売を行った中国ではかなり好調だという。
ほかにもパイオニアのフラグシップモデル「SE-MASTER1」やケンウッドブランドの「KH-KZ3000」など、新しい高級ヘッドフォンが目白押し。KH-KZ300は直販限定のため、販売店主催の「ヘッドフォン祭」や「ポタフェス」に出展する予定はないという。試聴する機会はかなり少なく、気になっている人には貴重な機会になるかもしれない。また、そのほかのヘッドフォンでも、ヘッドフォン祭などに比べると試聴希望者の数は少ない傾向にある。じっくり聴きたい人にとって、オトテンは穴場的なイベントになるかもしれない。
「オーディオ&ホームシアター展2015」の開催期間は、10月18日(日)まで。会場は新交通ゆりかもめ「テレコムセンター」駅から徒歩2分の「TIME24」ビルだ。
関連キーワード
ヘッドフォン | オーディオ | ハイレゾリューション | Blu-ray | オーディオ&ホームシアター展 | ケンウッド | パイオニア | Ultra HD Blu-ray | Dolby Atmos | フラッグシップ | パナソニック | ソニー | 日本オーディオ協会 | OPPO Digital | 麻倉怜士
関連記事
- テーマは“ナルシシズム” ケンウッドからハイレゾ対応ヘッドフォン「KH-KZ3000/1000」が登場
JVCケンウッドがハイレゾ対応ヘッドフォン2機種を発表した。スタイリッシュなデザインが特徴で、上位機種「KH-KZ3000」の価格は4万8400円(税込)。 - 2人のキーマンが語るフラッグシップ――パイオニア「SE-MASTER1」開発秘話
パイオニアブランドから登場したフラッグシップヘッドフォン「SE-MASTER1」。その担当エンジニアとオーディオ評論家の野村ケンジ氏が開発秘話を披露した。 - おしゃれなハイレゾ、始めました――ソニーから新ウォークマン「A20シリーズ」と新ヘッドフォンシリーズ「h.ear」登場
ソニーは、新しいハイレゾ対応ウォークマン「NW-A20シリーズ」、およびハイレゾ対応ヘッドフォンのシリーズ「h.ear」を発表した。豊富なカラーバリエーションをそろえ、コーディネートも考えられた製品群だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.