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» 2007年09月28日 12時21分 公開

指を3本開いて“Read between the lines”ってどんな意味?ロサンゼルスMBA留学日記

指で数字を表す場合、あなたは6、7、8をどう表現するだろうか? 日本の数え方が各国共通でないのは以前ご紹介した通りだが、中国と台湾でも違ったりするのが面白い。

[新崎幸夫,Business Media 誠]

 数字を数えるとき、みなさんはどんな風に指を使うだろうか。海外で留学生活を送っていると、日本の数字の数え方が必ずしも外国の人たちに通じないことに気づく。例えば台湾では、数字の「7」を人差し指と親指で表現するというのは、以前紹介したとおり(6月12日の記事参照)。その後この話題を友人にしたところ、さらにいろいろなことが分かった。続編ということで、より詳しく紹介する。

台湾と中国で異なる「7」

 まずはおさらいから。台湾人にとって、数字の6と7は下写真のようになる。日本人から見ると不思議に思えるかもしれないが、彼らにとっては普通の表現だ。こうした表現方法は“指数字”と呼ばれるもので、各地域社会で発達した独自の文化と言えるだろう。

左は台湾風の「6」、右が「7」となる

 この話を中国人と台湾人が同席する場でしてみたところ、ある中国人は台湾人の7を見て「ちょっと待て、それは8だ」と指摘する。他の中国人も「それは8だ」という。中国人にとって数字の7は下の写真のようになるという。

中国人の指数字。左から「7」「8」

 これには台湾人も興味を示した。なぜ人差し指と親指が8になるのかと聞くと、中国人の答えは「指を開いた角度が漢数字の『八』のようになるから」。ちなみに台湾の8は以下のようになる。同じ手の形でも、中国と台湾で意味が違う。

台湾の「8」

 台湾の「8」は日本では「3」と誤解されそうな気もするが、彼らの間では「親指をたてると5より大きい」という共通理解があるので、問題はないようだ。そう言われてみると、これまで見た「6」「7」「8」は、いずれも親指が立っている。

 ちなみに、1〜5までの数え方は中国も台湾も、日本と同じなので説明を省く。ただし「3」だけは例外があって、「人差し指+中指+薬指」で表現することもあれば、人差し指と親指を丸めて「お金」のような形を作ることもある。

数字の3は、左のように表現してもいいし右のように表現してもいい

 「9」と「10」の表現については、国というより個人によって違うようだ。(9は両手を使って、開いた片手+4本開いたもう片方の手で表すこともある)。筆者の調べた限りでは、やはり中国と台湾の「7」と「8」の違いが際立っていた。

小指をたてると「1」?

 台湾では日本と同じで、1を基本的に人差し指で表現する。しかし米国では、数え始めるとき親指から開くという法則がある。だから6も「片手を全部開いたもの+もう片方の手の親指」という組み合わせになる。一定の法則に基づいているわけだ。

米国人の「6」

 ところがある中国人の女性は、小指を立てて「1」だろうと言う。これには同じ中国人からも「それはお前だけだ」と指摘されていた。後日、ある中国人は「小指を立てて1を表現することはある」と話していた。小指を立てれば「1」――一般的とまではいかないものの、中国人一部の間では使われている表現のようだ。

 日本では小指を立てると「恋人」もしくは「妻」を指す、と教えたところ、彼らは大変興味深そうにしていた。どうやら、これは日本独特の表現のようだ。調子にのって、小指を立てたあと頭に角をはやすジェスチャーをしながら「コレがコレなもんで……」(=妻が怒っているので、早く帰らないといけません)というジャパニーズ・ビジネスパーソンの定型フレーズを教えたところ、彼らは大いに気に入っていた。

 そこから話が転じて、指を使ったハンドジェスチャーの話になった。いくつかの表現が紹介されたが、その中でも特に面白かった米国流の表現を1つだけ紹介する。ややブロークンな表現だがご容赦いただきたい。

 仮に、あなたが米国人の友人の失敗をからかったりしたとする。米国人はあなたに指を3本立てて、“Read between the lines!”と言った。これはどういう意味だろうか。

Read between the lines

 米国人があなたに言う。“Read between the lines”

 Read between the linesとは、「行間を読む」という定型表現だ。指を3本立てて行間を読め、といっているわけだが、この場合はlinesを素直に3本の線であるととらえる。

 すると“人差し指と薬指の間”を読め、ということになる。もうお分かりかもしれないが、彼はあなたに中指を突き立てたジェスチャーをしていたのだ。ちょっと手の込んだ言い回しだが、言われてみるとなるほど、と思う。

 もちろん、これは親しい友人の間で“冗談”として使う表現だ。使い方には十分注意してほしい。

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