新卒採用の競争が過熱している中、4月に入社した新入社員の初任給(時間外手当を除き、諸手当込みの所定内賃金)はいくらぐらいだろうか? 労務行政研究所の調査によると、東証1部上場企業の平均は大学卒で20万4333円(前年度比0.7%増の1500円)、短大卒で17万2907円(同0.6%増の981円)と、それぞれ上昇していることが分かった。
平均初任給が上昇している理由として、「企業業績の回復や団塊世代の大量退職などを背景に、企業の新卒採用は高まっている。初任給が上昇傾向にあるのは、このような労働の需給関係の影響を受けているから」(労務行政研究所)としている。
2008年度に初任給を据え置いた企業は66.8%、一方で引き上げた企業は32.7%で約3社に1社となった。初任給の引上げ額は大卒で「2000円〜2500円」が最も多く16.0%、短大卒は「1500円〜2000円」で10.8%。一方で初任給を引き下げた企業は、大卒と短大卒の場合でともに0.6%だった。
郵送と電話取材による調査で、東証1部上場企業と生命保険、新聞、出版などの大手企業を加えた214社が回答した。調査期間は3月下旬から4月7日まで。
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