ここ1年、「ダカーポ」(2007年12月休刊)、「LOGiN(ログイン)」(2008年5月休刊)、「週刊ヤングサンデー」(2008年7月末休刊予定)など老舗雑誌の休廃刊が相次いでいる。出版科学研究所によると、2007年の雑誌休廃刊点数は218点と過去最高の数字。インターネットで情報を得る機会が増えていることが、その背景となっている。
C-NEWSと日経産業新聞の共同調査によると、「この1年間であなたが雑誌を買う量は増えましたか」という質問に、「増えた」と答えたのはわずか5%、それに対し「減った」と答えたのは34%だった。
具体的にどういった雑誌が買われなくなっているのか。「この1年間で買うことの減った雑誌のジャンル」を尋ねると、もっとも多かったのはファッション誌(22%)。以下、一般週刊誌(20%)、パソコン誌(18%)、マンガ・コミック誌(18%)が続く。
定期購読誌やほぼ毎回買う雑誌の購読をこの1年で止めた人に理由を聞いたところ、「金銭的に余裕がなくなった」(33%)、「読む時間がない」(30%)、「内容がつまらない」(27%)が上位に挙がった。また下のグラフから、マンガ・コミック誌の売上減少の背景には、マンガを雑誌ではなく単行本で読む傾向が強まっていることがあることが読み取れる。
今まで雑誌で得ていた情報も多かったはずだが、それはどの媒体で補完されるようになったのだろうか? 「雑誌の代わりにあなたはどのような手段で同じ分野の情報を得るようになりましたか?」と尋ねると、圧倒的に多かったのは「インターネット」(67%)。テレビ(18%)や新聞(11%)を大きく引き離している。
こうした事態を受けて、出版社も紙媒体の内容の一部をWebサイトに掲載する「電子雑誌」に進出するなどして巻き返しを狙っている。しかし、「電子雑誌を利用したことがある人」は14%にとどまっており、出版不況を脱出するための道のりは厳しいものとなりそうだ。
調査対象は20歳以上のインターネットユーザー1000人(男女500人ずつ)。調査期間は6月26日と27日。
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