企業の進むべき方向を明確にするために、企業理念を策定している会社は多い。事務所などに「○○を創造する」といった企業理念を紙に書いて掲げている企業もあるが、社員たちはどのように受け止めているのだろうか。
ソリューションの調査によると、勤務する会社で企業理念(経営理念・ミッション)を定めているのは58.2%と、過半数の企業が企業理念を定めていることが分かった。
それでは、企業理念はどの程度根付いているのか。企業理念を定めている企業で働く人に「企業理念を覚えていますか」と尋ねると、「覚えている(暗記している+暗記はしていないがだいたいの内容は覚えている)」は79.0%だった。
5人に4人は企業理念をおおまかに把握していることになるが、企業理念はどのように伝えられているのだろうか。「会社は企業理念をどのような手段で社員に伝えていますか」と尋ねると、「社内に掲示されている」が44.1%でトップ。以下、「Webサイトに掲示されている」(25.2%)、「カードが全社員に配られている」(23.5%)が続いた。
また、「企業理念についてどのように考えていますか」と尋ねると、「企業が進むべき方向が示されている」が30.4%で最も多く、次いで「企業理念の内容が現場の社員に浸透していない」(29.5%)、「経営者の考えが反映されている」(27.5%)という結果だった。
ただ、「社員のモチベーションがあがる要因になっている」と回答したのはわずか7.2%。「社員の行動の指針になっている」も上位だが25.5%に過ぎず、「企業理念を掲げる意味がないと思う」という人も11.5%いた。
インターネットによるアンケート調査で、対象は三大都市圏の会社員600人(部長・課長300人、役職なし300人)。調査時期は2008年5月。
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