相場が急激に動く局面や、高いレバレッジで取引している場合には、損益の幅も大きくなる。そこで活用したいのが、以下に紹介する自動注文だ。2007年8月に起きたサブプライムショックでは、大きな損害を被った投資家のニュースが報道されていた。この投資家たちも、自動注文を使っていれば、大きな損失にならなかったケースも多かったはずだ。
自動注文方法として、IFD(イフ・ダン)、OCO(オー・シー・オー)、IFO(アイ・エフ・オー)の3種類を紹介しよう。
IFD(イフ・ダン)は、取引開始から決済までの注文をまとめて出せる方法だ。つまり、買いと売りの注文がまとめてできる。
例えば「いったんレートは下がるが、その後はきっと上がるだろう」と思ったら、100円のときに「99円になったら買い、101円になったら売る」といった指値注文をすればよい。自動的に99円で買って101円で売ってくれるので、その後にレートが下がってきても利益を逃すことはない。
またIFDでは、「99円で買っても、予想が外れてその後、98円に下がったら売る」という逆指値注文もできる。為替は一度下がり始めると大きく下がる傾向があるので、この注文をしておくことで、大きな損失を出すことなく、1円分だけに限定することが可能だ。
OCO注文……決済のための2つの注文がまとめてできる
OCO(オー・シー・オー)は、現在の取引を決済するために使う注文方法で、同時に指値と逆指値の注文ができる。「損はしたくないが、より大きな利益も狙いたい」という場面で使いこなしたい注文方法だ。
例えば1ドル100円で買った後、するすると値上がりして1ドル102円になったとする。この後もしかしたらもっと値上がりするかもしれないし、値下がりするかもしれない。そんな場合にはOCO注文をしておくと、値上がりした場合はもちろん、値下がりした場合も、利益を確実に手に入れることが可能となる。
IFO注文……IFDとOCOを組み合わせて3つの注文がまとめてできる
IFO(アイ・エフ・オー)は、IFDとOCOを組み合わせた注文方法だ。例えば買いの指値注文と、利益確定の指値注文、損切りの逆指値注文の3つをまとめて注文することができる。
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