FXの魅力「小額から始められる」、不安な点は?

» 2008年11月25日 13時18分 公開
[Business Media 誠]

 証拠金を取扱業者に預けて、その何倍かの外国通貨を取引できるFX。現在FXをしている人は13.2%、現在は行っていないが以前に経験があるという人は6.9%と、約2割の人がFX経験者であることが、楽天リサーチの調べで分かった。またFXの経験があるという人に、取引経験の期間を聞いたところ、「1年以上2年未満」が28.0%でトップ、次いで「3カ月以内」「6カ月以上1年未満」(ともに18.2%)。3年以上FXを続けている人は12.9%と、1年未満の経験者が全体の約7割を占め、最近になってFXを始めた人が多いようだ。

 FXを始めたきっかけまたは興味を持ったきっかけを尋ねると、「インターネット」(73.5%)が最も多く、以下「テレビ」(26.5%)、「雑誌」(16.1%)、「友人・知人からの紹介」(15.6%)、「新聞」(14.4%)と続いた。年代別で見ると、20代は「テレビ」(37.0%)と答えた人が目立ち、経験年数別では、3年以上の経験者層で「書籍」(29.4%)という回答が多かった。

 インターネットによる調査で、20〜60代の男女1000人(男女500人ずつ)が回答した。調査期間は10月22日から10月23日まで。

FXを始めたきっかけまたは興味を持ったきっかけ(出典:楽天リサーチ)

FXの魅力「少額から始められる」がトップ

 FXのどのような点に魅力を感じ、どのような点に不安を感じている人が多いのだろうか。魅力を感じる点は「少額から始められる」(59.4%)、「ハイリターンである」(48.8%)、「外貨預金などと比較して手数料が安い」(30.9%)、「リスクを自分で設定できる」(29.7%)といった意見が多かった。逆に不安に感じる点は「ハイリスクである」(75.9%)が突出して多かったほか、「FX取扱会社の倒産」(38.4%)、「頻繁に取引する必要がある」(27.0%)、「取引が難しそう」(26.5%)と続いた。魅力に感じる点では、50代女性に「少額から始められる」(71.0%)が多く、不安に感じる点では、20代女性に「取引が難しそう」という答えが目立った。

FXに魅力を感じる点(出典:楽天リサーチ)

 FXに関する用語「レバレッジ」「スワップ」「スプレッド」「ロスカット」の理解度を聞いたところ、「レバレッジ」を理解している人は31.7%、「スワップ」が27.7%、「スプレッド」が21.3%、「ロスカット」が29.3%。全般に女性よりも男性の理解度が高く、中でも「レバレッジ」については43.9%の男性が「理解している」と回答した。取引経験年数別で見ると、取引経験のある人はやはり理解度が高いものの、経験年数と理解度は必ずしも一致していないことが明らかになった。

関連キーワード

不安 | お金 | 破産 | 初心者 | 手数料


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.