さてコナビール全体で見ると、今後、どれくらいの規模で日本に出荷され得る見通しなのだろうか?
「現在はまだ、このインタビュー会場になっているお台場海浜公園のハワイアン・レストラン『Kula』など限定的にしか扱っていないので、年間1万2000ケースほどです。5年以内に、年間100万ケースは実現したいですね。米国本土に関しては、バドワイザー(アナハイザーブッシュ)と販売契約を結んでいて、現在は西海岸で販売されていますが、来年には、ニューヨークなど東海岸でも販売される予定です」
コナビールは、毎年、売上が80〜100%アップしているそうで、ゴードンさんのテンションも高い。
「でも、何度も申し上げているように、そうしたプロダクトを売るだけではいけません。それを通じてライフスタイルを伝えることが大切です。ですから私は、『本物』として自信をもってお勧めできるハワイブランドを、トータルで提案してゆきたいと思っています。
一例を挙げると『ヒロ・ホームメイドアイスクリーム』とコナビールのコラボレーション企画を、11月に神奈川県で実現しました」
ヒロ・ホームメイドアイスクリームは、“塩(ハワイアンソルト)”のアイスが絶品で、ハワイでも女性に大人気のプレミアムアイスクリームである。筆者もこのコラボ企画に足を運んだが、参加者数100人という予想をはるかに超え、300人もの熱心なハワイファンが各地から集まった。夕方から深夜に至るまで、会場は大変な熱気に包まれたのである。
「それだけではありませんよ。グラス、コースター、栓抜きなどのビール関連小物はもちろん、バックパック、帽子、ビーチパラソル、ビーチボール、スケートボード、ヴィンテージのサーフボード(マホガニー製)、Tシャツ(クレイジーシャツと提携)などを総合的に扱って、日本にいながらにしてハワイ気分を満喫できるよう、様々な顧客ニーズにトータルで対応できるようにしつつあります」
「食」ということにこだわるならば、筆者は是非、グレイビーソースとマウイオニオンの日本への輸出を期待したい。
ハワイのロコ(ローカル)にとってのソウルフードの代表格が「ロコモコ」だ。ご飯の上に、ハンバーグと目玉焼きとポークランチョンミート(スパム)を載せ、その上からグレービーソースをたっぷりとかけた料理である。
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