人の暮らしに欠かせない「衣食住」の中の1つ、「住まい」。人のライフスタイルが様々になったように、住居形態や住み方にもたくさんの選択肢が増えました。でも、あなたは自分に本当に合う住居スタイルをすぐにイメージできますか? 本連載では、住まい選びをする際のお手伝いとなるポイントをまとめていきます。
※本記事はHOME'S CLUBが執筆しています。本記事のテーマに関連するさまざまな調査結果や、住まいにまつわる一般の声についてはHOME'S CLUBの「住まいの選択、完全理解!」で読むことができます。
新築マンションと新築一戸建てで1年間の支出を比較してみると、マンションの場合は管理費、修繕積立金、駐車場代の負担が大きくなります。一方、固定資産税、都市計画税は一戸建てよりもマンションの方が安い傾向があります。これは土地の持分が一戸建てに比べて少ないからです。
例えば、総敷地面積が2000平方メートルで総戸数50戸のマンションで考えると、1戸あたりの土地の持分は40平方メートル。100平方メートル前後が主流の一戸建てと比べると1/2〜1/3の面積しかありません。マンションの立地が駅前から離れ、さらに数百戸規模の大型マンションになると、さらに土地の持分が減って、税額が少なくなります。また、敷地内に駐車場が併設されている場合、駐車場代も安くなる傾向があります。
一戸建てのメリットは何といっても駐車場代の負担がないことです。東京都市部でも駅近辺の立地だと、月2万円以上するケースも珍しくありません。年20万円〜30万円程度の出費がずっと続くと考えると、10年20年では大変な金額になります。一戸建てならその分を貯金して住宅ローンの繰上げ返済に使えば、返済期間を大幅に短縮することもできます。そう考えると、車を持つなら駐車場がない一戸建ては、あまり考えられない選択といえそうです。
管理費や修繕積立金も、駐車場代とほぼ同額の負担なので、これがない一戸建ては支出的に有利。しかも、これらの費用は年を経るに連れて上昇します。ただし、最近、東京都市部ではゲート内に囲い込まれた統一感のある小規模な宅地開発が増えています。このタイプの建売住宅では、管理費などが必要な場合もありますので注意が必要です。また、管理費や修繕積立金がない代わりに、一戸建ては外壁の塗り替えなどを自費でその都度行なうことになりますし、建て替えの工事費負担は全額自腹です。何とかやりくりして、メンテナンス費用を積み立てておくと安心ですね。
(C) NEXT Co.,Ltd. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング