iPhone/iPod touchを使ったモバイル英語勉強法現役東大生・森田徹の今週も“かしこいフリ”(1/3 ページ)

» 2009年04月07日 07時00分 公開
[森田徹,Business Media 誠]

著者プロフィール:森田徹

1987年生まれ、東京大学経済学部経営学科在学中、聖光学院中高卒。現在、東大投資クラブAgents自民党学生部などのサークルに所属している。投資・金融・経営・政治・コンピュータ/プログラミングに興味を持つ。日興アセットマネジメント主催「投信王 夏の陣」総合個人優勝、リーマン・ブラザーズ寄付講座懸賞論文最優秀賞。


 「東大生が教えるモバイル英語勉強術」――。東大本ブームの中で、そんな本を見かけないのは、やはり受験英語はあまり役に立たないというイメージからなのだろうか。

 実際のところどうなのかというのは筆者も正確には分からないが、学内のコンセンサスをひろっていくと、どうやら東大生ならTOEICスコアが最低でも700点は取れるものらしい 。就活などでアドバンテージになってくるのが900点弱からといわれ、900点台後半になると羨望(せんぼう)の目で見られる感じになる。とはいえ、満点だとか1問ミスだとかいう学生がそんなに珍しい存在でもないのが、やはり東大というところか。

 それにしても、大学側が英語教育に熱心だという印象はあまり受けないので、これほど東大生の勉強本が溢れる中で英語学習法と絡めた本が目立たないのは自明の理なのかもしれない。

 筆者個人のことを言えば、入試で一部ドイツ語受験したぐらい英語はあまり得意ではない。だが、最近では漠然と海外留学のことも考え始めている上、金融やコンピュータ関連情報の多くは英語圏発なので、やはり英語は必要だ。

 そういうわけで、数百時間リスニングすればノンネイティブでもそこそこイケるという俗説を信じて、昔からなんとなく英文の読み聞きは続けているのだが、2009年の初めにiPod touch(iPhoneとOSは同一)を手に入れてから英語の勉強スタイルが大きく変わった。エントリーモデルが2万7800円(iPod touch/8GB)という値段を考えれば、“革命的に変わった”と言えるかもしれない。

 そこで今回は、筆者が聞きかじって試してみた英語勉強法をまとめてみよう。

リスニング編――洋画とVideo Podcast

 ノンネイティブから、ネイティブと何ら遜色(そんしょく)なく会話できるまでに登り詰めた友人や社会人の知人に聞くと、文法の基礎さえできていればリスニングに関しては“英語に触れた時間の量”が最も重要らしい。そこでテンプル大学の友人が行っている「洋画勉強法」を紹介しよう。彼女は、TOEFLの点数が平均以下から勉強を始めたそうだが、昨年テンプル大学からアイビーリーグの1つに編入が決まったほど現在は英語が堪能なので、それなりに効果のある勉強法なのだろう。

洋画勉強法

洋画のDVDを調達してきて以下の方法で4回繰り返し見る。

1回目:日本語音声で見て内容を確認

2回目:英語音声+英語字幕で見る

3回目:英語音声+字幕なしで見る

4回目:最後に英語音声+英語字幕で最終確認

これを何本となく繰り返す。

 映画なのでジョークや口語表現も学べることがミソらしい。しかし、筆者は4回もの視聴に耐える好みのハリウッド映画が少なかったので、結局は止めてしまった。1回2時間・計8時間拘束というのはなかなかにキツい。映画よりは時間が短い海外ドラマに関しても、英語が口語的なのであまり勉強にならなかった。

 もちろん、これらのDVDを私的利用目的でiPhone/iPod touch用のMPEG-4に変換することは技術的には可能だが、法律的にはグレーゾーンのようなので(DVDにおける暗号保護技術であるCSSはコピーコントロール技術ではなくアクセスコントロール技術であるので国内法上DVDコピーは違法ではないという論調も根強いが(関連リンク))、ここでは詳細には触れないでおこう。

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