著者プロフィール:郷 好文
マーケティング・リサーチ、新規事業の企画・開発・実行、海外駐在を経て、1999年より2008年9月までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略、業務プロセス改革など多数のプロジェクトに参画。 2008年10月1日より独立。コンサルタント、エッセイストの顔に加えて、クリエイター支援事業 の『くらしクリエイティブ "utte"(うって)』事業の立ち上げに参画。3つの顔、どれが前輪なのかさえ分からぬまま、三輪車でヨチヨチし始めた。著書に「ナレッジ・ダイナミクス」(工業調査会)、「21世紀の医療経営」(薬事日報社)、「顧客視点の成長シナリオ」(ファーストプレス)など。中小企業診断士。ブログ→「マーケティング・ブレイン」
桜満開の春がやってきた。昔の作家は「花は馬車に乗って、春を撒(ま)き撒(ま)きやって来た」と書いたが、現代の東京都心ストリートでは「春は自転車に乗って、ペダルを漕(こ)ぎ漕(こ)ぎやって来る」。
春の陽気の中、自転車で街を走ると快適な気持ちになれる。ここ数年増えているという自転車ツーキニスト。ヘルメットばっちりのお兄さんやオジさんサイクリストだけでなく、しなやかに風を切って走る“自転車ガール”も多い。
健康にもダイエットにもいいし、通勤電車の苦痛からも逃れられて、しかも気軽に寄り道できるのが自転車通勤のメリット。今回は自転車ツーキニスト増加支援策をテーマにしたい。
まずは、自転車ツーキニスト向けのグッズを2つ紹介する。自転車通勤を躊躇(ちゅうちょ)する理由の1つはファッション。ヘルメットはカバンに入らないし、革靴やハイヒールで長い距離はこげない。
そんな人にうれしいのが、折りたたみ式の「Beetle-Cycleヘルメット(参照リンク)」。スーツの自転車ツーキニストにとって、ヘルメットの持ち運びは苦痛。ならば、「ヘルメットを折りたたんでしまおう」という発想がいい。デザイナーはフランスのPaul Louryさんで、まだデザイン段階だが、商品化されればニーズはあるだろう。
足元にはBONTRAGER(ボントレガー) の「ストリートシューズ(参照リンク)」。サイクリストウエアだけではなくスーツにもジーンズにもフィットするデザインで、軽くて歩きやすいので仕事もはかどるだろう。ソール裏面を外せば、クリート(ペダルにシューズを固定する金具)にも対応。約1万円で販売中だ。
ビジネスシーンとペダリングシーンのスタイル融和が、自転車ツーキニストが増加するためには必須。しかし、もっと抜本的な手段を使って自転車ツーキニストを増やせないものだろうか。
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