コラム
» 2009年08月06日 07時00分 公開

人気はずっとモチモチ?――白いたい焼きブームの内側郷好文の“うふふ”マーケティング(2/3 ページ)

[郷好文,Business Media 誠]

FCへの道のり

 深山さんの本業は、テレビショッピングなどの商品企画。2009年4月、友人が宇都宮で白いたい焼き屋をやっていると聞いた。興味を抱いた深山さん、「おいしいの?」と聞くと、「おいしい」と友人。その日のうちに尾長屋駒沢店に出かけた。

バイオシステムの深山智利主社長

 実際に食べてみると、確かにうまい、いけそうだと感じた。だが調べると、白いたい焼きは九州が発祥の地で、いくつか“元祖”のチェーンがある。どれが良いのか? そこでたい焼きの食べ歩きをした。見た目は同じ白いたい焼きなのだが、あれこれ食べた中でこんな経験もあった。

 「一口食べて、止まっちゃったんです」(深山さん)

 あるチェーンの白いたい焼き、二口目が進まない。「お前はどうだ?」とたい焼き調査員として随行した社員に聞いた。すると彼もまた一口目でピタリと止まっていた。しかし、尾長屋は違った。30尾買ってさまざまな人に食べてもらうと、全員が「おいしい」と言う。それでFCになることに決めた。

味の軍配は

 一番人気の黒あんを食べてみた。歯ごたえもあるモチモチ感がうまみを引き出す。タピオカの粉が使われている皮からは、ほんのりと塩味を感じる。甘過ぎないアンコもいい。

 「冷蔵しても、常温でも、温めてもおいしいんです」と深山さん。皮の材料の米は普通は冷えると固くなるが、モチモチ感を保つ秘密があるようだ。

 私の舌だけでは不安。そこで、相棒かつ料理研究家のcherryさんにお土産を食してもらった。当研究所の“たい焼き調査員”の評価はいかに?

 「作りも味もていねい」とcherryさん。尾長屋と某チェーンの白いたい焼きを食べ比べると、「百貨店とスーパーぐらいの違いがあります」と言う。尾長屋のたい焼きは皮も具も丁寧に作れており、某チェーンもおいしいが「そっちはスーパーにあるたい焼き屋かな」。深山さんのチョイスに軍配が上がったが、出店にはもうひとつ妙味があった。

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