コラム
» 2009年08月21日 07時30分 公開

ローソンのさぬきうどんが狙う“ウォレットシェア”(2/3 ページ)

[安部徹也,INSIGHT NOW!]
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ウォレットシェアを重視したローソンの“できたてうどん”販売

 顧客のウォレットシェアから考えると、ローソンがマークしなければならないのは直接の競合であるセブン-イレブンばかりではない。商品コンセプトによっては、コンビニ業界以外の戦場で戦いを繰り広げることになる。

ローソンの「さぬきうどん」

 それではここで、ローソンのできたてうどんの商品コンセプトからその“戦場”を考えていくことにしたい。

 今回のできたてうどんのコンセプトは私自身が店舗に足を運び実際に食べてみた感じから、「手軽に食べられるできたての本格さぬきうどん」と推測される。このコンセプトはこれまでのコンビニ業界には存在しなかったもので、恐らくローソンの考える戦場はコンビニ業界ではないだろう。

 とすると、ローソンは戦場をどこに移したのか……。

 そう、「手軽に食べられるうどん」と言えば立ち食いそば・うどんが真っ先に思い浮かぶ。つまり、ローソンはできたてうどんで立ち食いそば・うどんという戦場に切り込んだのだ。

 実は立ち食いそば・うどんは消費者の財布のひもが堅くなっている昨今、「手軽に食べられる食事」として昼食代を節約したいサラリーマンが頻繁に通うことで業績が拡大基調にある。2009年7月31日付の日本経済新聞によると、2008年のセルフ式そば・うどん店の市場規模は1655億円と前年比2.5%増を記録したという。

 この成長市場に着目して投入した戦略商品が“できたてうどん”であり、ライバルのセブン-イレブンというよりは、既存の立ち食いそば・うどん店から顧客のウォレットシェアを奪う戦略と推測したとしてもあながち間違いではないだろう。

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