カーナビを“チャリナビ”として使ってみた郷好文の“うふふ”マーケティング(1/3 ページ)

» 2009年10月29日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]

著者プロフィール:郷 好文

マーケティング・リサーチ、新規事業の企画・開発・実行、海外駐在を経て、1999年より2008年9月までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略、業務プロセス改革など多数のプロジェクトに参画。 2008年10月1日より独立。コンサルタント、エッセイストの顔に加えて、クリエイター作品販売「utte(うって)」事業、ギャラリー&スペース「アートマルシェ神田」の運営に携わる。著書に『ナレッジ・ダイナミクス』(工業調査会)、『21世紀の医療経営』(薬事日報社)、『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など。2009年5月より印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」を連載。中小企業診断士。ブログ→「マーケティング・ブレイン


 ある日、私のもとに怪しい英数字が書かれた箱が1つ届いた。私に課せられたミッションは、この箱の中にある発売前の電子デバイスを「足こぎで試用検証せよ」というものだった。

 箱の中身はSONYのパーソナルナビ新製品『NV-U75』。カーナビとして道案内できるだけではなく、音楽も聴けるし録画対応もある。クルマから持ち出して、徒歩モードで“ウオークナビ”もできる優れモノ。高精度なGPS搭載でしかも安価(想定価格5万4800円、11月14日発売予定)だ。この発売前の販促キットをビジネスメディア誠編集部からお借りして、試用インプレッションを書くのがミッションである。それも……“チャリモード”で。

ナビをたすきがけに

 自動車搭載の評価レポートはその道の専門家に任せたらしく、それに加えて“時々自転車ツーキニスト”の私に持たせてみれば何か書くと思われたようだ(笑)。あらかじめお断りしておくが、自転車クレードル(ハンドル部にナビを固定する用具)がオプションである同社の『NV-U3』とは異なり、U75は自転車搭載を前提としていない(U3より画面サイズが大きいゆえか)。だから大きな意味で「自転車にナビってどうよ?」という私見、インプレッション記事として読んでほしい。U75の機能ウンヌンを語る記事ではない。

 自転車搭載を前提としていないので、「どう持ち運ぶか」が問題だ。バッグに入れていちいち見る?→NG、ポケットに入れる→アブナい。しかし、相棒cherryさんに相談してヒラめき、持ち運びグッズを自作。網目の小物入れにDカンを縫い込み、カメラケースのストラップを付ける。ナビを入れてタスキ掛けです。こんなことするヒト、まれですか?(笑)


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