今、クルマ業界は「エコ一色」である。
今年のプリウス VS インサイトのハイブリッドカー決戦は言うに及ばず、多くの自動車メーカーがさまざまなエコ技術を競い、“燃費の良さ”と“走る楽しさ”の両立を目指している。
そのような中で、ハイブリッドシステムと同じくらい注目なのが、エンジン(内燃機関)とトランスミッション(動力伝達装置)の技術革新だ。この分野では独フォルクスワーゲンがリードしており、「TSI」と「DSG」という2つの技術によって(参照記事)、これまでのガソリンエンジンを進化させた「エコ、かつ走らせて楽しいクルマ」を積極展開している。フォルクスワーゲンもまた、“エコカー”の代表的なメーカーなのだ。
そのフォルクスワーゲンが17日、フラッグシップモデルであるゴルフの派生車種「ゴルフヴァリアント」をモデルチェンジした。同車は今年4月に発売された新型ゴルフ(参照記事)の5ドアステーションワゴンバージョン。エコで高品質な走りと、ステーションワゴンならではの使い勝手の良さを1台にまとめたクルマである。
そこで今日の時事日想は特別編として、新型ゴルフヴァリアント国内試乗会から、この新型車の特徴と魅力についてレポートする。
クルマの試乗に入る前に、まずは今回発表されたゴルフヴァリアントのプロフィールを見てみよう。
ゴルフヴァリアントは、ゴルフのカーゴルーム(荷室)を拡大し、装備の充実やインテリアの質感向上を図ったステーションワゴンだ。独身者の気軽な街乗りから、恋人同士・夫婦のドライブデート、さらに子どもと一緒に出かけるファミリーユースまでソツなくこなせる。多様なライフスタイルにマッチし、独身・結婚・子育てといった生活の変化にもきちんと対応できる。そこにゴルフ譲りの手頃なサイズと燃費の良さ、高い安全性能、質実剛健なデザインなども加わって、日本国内ではゴルフ、ポロに続くフォルクスワーゲンの人気モデルになっている。
フォルスワーゲンによれば、特にゴルフヴァリアントが向いているのが、ライフステージの変化が激しい30〜40代だという。取り回しの良いサイズと、たくさんの荷物が積めるワゴンボディはユーティリティ性が高く、ファミリーユースに最適。先代ゴルフヴァリアントの販売実績では、30〜40代を中心に1万5000台強が売れたという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング