1973年佐賀県生まれ、佐賀大学理工学部卒。大学卒業後、出版社に入社。2005年から株式会社JIMOSで自社通販ノウハウを元にしたダイレクトマーケティング支援事業を行う。
昨今の不況の影響で、会社がバタバタと倒産する時代。ちなみに、2008年に倒産した上場企業34件中、建設・不動産関連が25件と実に7割以上を占め、つい先日も穴吹工務店が会社更生法を申請するなど、「売れない」と嘆く不動産業界の勢いがそのまま反映された景況となっています。
さて、そんな状況の中、問い合わせが殺到しているマンションがあることをご存じですか?
新宿から西武新宿線で約50分。埼玉県の狭山市駅から、さらに徒歩12分。しかも、同じ広さの周辺の不動産より少し高めの2800万円からの分譲価格設定。少し不動産知識のある方なら、ここまで聞いただけで、決して恵まれているとは言えない立地条件が想像できることでしょう。そんな場所に、問い合わせの殺到するマンション「ジュイール狭山ライダーズハウス」があります。
このマンションの特徴は、何といっても、自分の愛車を部屋に“持ち込める”ということ。全室にバイク用ガレージが付き、寝そべったベッドからは、リビングのガラス越しに愛車を眺めることができるなど、「愛車と同居」生活を送ることができます。
26人乗りOKの大型エレベーターでは、ハーレーダビッドソンなどの大型バイクも、サイドカー付きのバイクも悠々運べます。しかも、エレベーターは前乗り・前降りのウォークスルー方式。ライダーに余計な負荷をかけません。
また、ガソリンやエンジンを伴うバイクを室内に保管することから、ガスは使わず、オール電化対応となっているなど、とにかく徹底的な顧客志向(=お客様を想うこと)を貫いています。
実はこれまでにも「賃貸型」のライダーズハウスは存在しました。(特に湘南あたりには多いようですね)。高価なバイクを所持している人は、共同の駐車場では常にいたずらや盗難の危険と隣り合わせであり、また雨風による酸化や劣化、ほこりなども悩みの種でした。
潜在的なニーズはあるものの、その物件の少なさから、賃貸型ライダーズハウスは入居待ちも多く、またいったん入居すると、入居者は中々そこを離れないという傾向があるようです。
さて、2009年7月に竣工されたばかりの、日本初の「分譲型」ライダーズハウス「ジュイール狭山」。通常、マンションの分譲広告と言えば、金曜日・土曜日に入ってくる折込チラシを思い浮かべますが、販売会社は大きな広告はできるだけ少なくし、逆にバイクの展示会やイベントなど、「バイク好き」が集まりやすい場所限定で宣伝するなど、「意味のある場所」で集中的に広告活動を行いました。結果、バイク仲間の口コミなどを誘発し、多くの問い合わせと成約につながったようです。
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