第20鉄 晴れた日は紅葉と夜景を楽しむ――丹沢・大山観光電鉄杉山淳一の +R Style(4/5 ページ)

» 2009年12月05日 12時30分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

日の短い時期なら夜景も楽しめる

 大山ケーブルカーの駅は2008年10月に改名された。かつてはふもとが「追分」駅、途中駅が「不動前」駅、上の駅が「下社」駅だった。今の駅名はとても分かりやすいけれど、昔の駅名もいい雰囲気だ。ちなみに下社駅の由来は、この駅付近の神社が阿夫利神社の下社だから。阿夫利神社は大山の山頂に本社があって、ケーブルカーの駅付近に下社がある。下社から本社までは登山道で、所要時間の目安は90分とのこと。さすがにそこまでは遠慮申し上げて、下社でお参りして景色を楽しむとしよう。秋は下社の紅葉も見事だ。そして境内からは遠く相模湾を一望できる。江ノ島や鎌倉が見えるから、なるほど、源頼朝が信仰したわけであると納得。晴れて空気が澄んでいれば、東京の高層ビル群も見えるという。

阿夫利神社駅と下社の間にある茶店で休憩。温かい甘酒がおいしい。葉唐辛子の漬物が付いていた(左)。下社へ向かう階段。この紅葉が夜間ライトアップされる(右)

阿夫利神社下社。庶民の夢を何でもかなえてくれるという(左)。下社からの風景。紅葉越しに相模湾が見える(右)

展望スペースからの眺め。江ノ島の向こうに三浦半島が見える(左)。阿夫利神社駅のケーブルカー(右)

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